研究課題/領域番号 |
61010096
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立がんセンター |
研究代表者 |
佐々木 琢磨 国立がんセ, その他, 研究員 (90109976)
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研究分担者 |
米田 文郎 京都大学, 薬学部, 教授 (80040327)
首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
川添 豊 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (80106252)
兼松 顕 九州大学, 薬学部, 教授 (70023041)
上田 亨 北海道大学, 薬学部, 教授 (00001032)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1986年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 2′-メチリデンシチジン類 / N-アセチルノイラミン酸含有二糖変型ヌクレオシド / 含フッ素アルキルスルホン酸 / ポルフイリンインターカレータ / 3,5-ジ-t-ブチルカルコンカルボン酸 / 細胞分化誘導効果 / 受精鶏卵法 |
研究概要 |
班員相互の密接な協同研究と合理的な作業仮説のもとに方向性を持って合成された種々の合成物質は、がん細胞生育阻止作用,骨髓性白血病細胞(MI)に対する細胞分化誘導効果及び受精鶏卵を用いる制癌剤スクリーニング法により制癌効果を検討された。 その結果、61年度の成果としては、 1.糖部炭素置換ヌクレオシド類の構造一活性相関を検討した結果、全く新規物質である2′-メチリデンシチジン類に顕著なL1210細胞生育阻止効果を認めた。 2.N-アセチルノイラミン酸含有二糖変型ヌクレオシドが、ラットの肺転移癌NL-17のシアル酸転移酵素活性を阻害し、肺転移結節数を著明に抑制し生存日数を延ばす事が判った。 3.イソベンゾフラン転送反応によるエストロン合成中間体である新規物質オキサナフタレン類や電子伝達系物質5-デアザフラビンの合成中間体に顕著な抗腫瘍郊果を見出した。 4.制癌性アルキル化剤にフッ素原子を導入した種々の含フツ素アルキルスルホン酸を合成し、抗L1210効果を検討の結果、対応するアルキルスルホン酸に比べて30〜100倍の効果増強が認められた。 5.ポルフイリンインターカレータは、ブレオマイシンと化学構造が全く異なり非常に簡単な化学構造であるにも拘らず効果も作用機作も同一であった。 6.3,5-ジ-t-ブチルカルコンカルボン酸は、in vitroでB16メラノーマに効果を示さないが、鶏卵法によるB16メラノーマの転移を低濃度で顕著に抑制した。
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