研究課題/領域番号 |
61010098
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
矢原 一郎 臨床医総研, その他, 研究員 (60109957)
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研究分担者 |
佐藤 周子 愛知県がんセンター研究所, 放射線部, 部長 (30073125)
永田 和宏 京都大学, 結核胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
柳田 充弘 京都大学, 理学部, 教授 (80025428)
鍋島 陽一 癌研究会癌研究所, 生化学, 研究員 (60108024)
崎山 樹 千葉県がんセンター, 生化学部, 部長
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
1986年度: 13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
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キーワード | アクチン / チューブリン / 核内タンパク質 / リン酸化 / 細胞骨格 / がん細胞の分化 / 有系分裂異常 |
研究概要 |
1.マウス脳DNAライブラリーよりγアクチン遺伝子を単離したが、両側に反復列を持つ僞遺伝子であった。又培養細胞よりβおよびγアクチンcDNAを単離じた。それぞれの3UT領域をプローブとして両アクチンの発現を各種正常、がん細胞で調べた。2.マウスリンホーマL5178Y細胞に発現する3種類のアイソフォーム【β_(1b)】,【β_(1a)】,【β_2】のうち、β2は1電荷酸性で、重合能が低く、リンホーマ特異的である。βチューブリンcDNAの単離、3'UT特異プローブによるハイブリッド、トランスレイション、SP6によるCDNAから5mRNAの合成法などを組み合わせた結果、【β_2】は、【β_(1a)】遺伝子の突然変異によるものか、【β_(1a)】チューブリンの特異的翻訳後修飾物である可能性が示唆された。3.ミオシン軽鎖アイソフォームは、5種類の遺伝子に由来する11種類のmRNAから合成される。これらの発現に対する細胞がん化の影響を調べる実験系を確立した。特に遺伝子発現の変化が転写レベルだけでなく、オルタネイティヴ・スプライシングにも基くものなので、細胞がん化の影響も従来のものと異ることが期待できる。4.酵母において有系分裂異常をもたらすnuc2という新しい変異を見出した。nuc2産物は核内に存在する分子量67Kのタンパク質であった。現在、動物細胞において、これに相当するタンパク質を検索中である。5.脳のミクロチューブル結合タンパク質MAP-1に対する抗体と結合する350Kタンパク質が、正常細胞では細胞周期に依存して規則的にリン酸化されるが、がん細胞ではどの細胞周期でもリン酸化されて核内に存在することを明らかにした。6.マウス骨髄性白血病由来のMI細胞の分化にともない、膜結合性アクチンの変化を調べたところ、細胞が運動能や貧食能を確得するにしたがい、それらは3〜10倍に増加することを見出した。
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