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癌細胞の形質発現における糖転移酵素の意義

研究課題

研究課題/領域番号 61015002
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

谷口 直之  阪大, 医学部, 教授 (90002188)

研究分担者 藤田 充康  北海道大学, 歯学部, 助手 (10181372)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1986年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワードアゾ色素肝癌 / 糖脂質生合成 / アフィニティラベリング / 【O(^-_2)】 / スーパーオキサイドディスムターゼ / ラット
研究概要

発癌性アゾ色素である3'-MeDABをラットに投与して形成された原発性肝癌11例につき、中性糖脂質を合成する3つの糖転移酵素の活性を測定した。
【Gb_3】Cer合成酵素活性は、11例中9例が肝癌組織が有意に対照正常組織に比較して高値を示した。また【Gb_4】Cer合成酵素活性は11例中8例が、また【Gb_5】Cer合成酵素活性は11例中8例がそれぞれ肝癌組織での活性値が高値を示した。
高率に肝炎を発生し、また肝癌を発生することが報告されている。LECラットと対照のLEAラットにつき、中性糖脂質合成酵素のうち【Gb_3】Cer合成酵素活性を測定した。LEAに比較してLECは約2倍の活性値を有しており、アゾ色素肝癌の活性値に近い値を示していた。
ラット肝より【Gb_3】Cer合成酵素を分離精製した。精製標品を用いて、UDPを過ヨード酸化して得られたUDP-dialdehydeによるアフィニティラベリングを行ったところ濃度依存的にUDP-dialdehydeは酵素を阻害した。本酵素の活性部位は大サブユニットにあり、恐らくリジン残基が活性部位に存在することが示唆された。
一方、中性糖脂質合成酵素のうち、【Gb_4】Cer,【Gb_5】Cer合成酵素は、ヒトBリンパ球をEBウイルスでトランスホームさせたのち、発癌プロモーターで処理すると活性化される。この活性化は外からSOD(ヒト赤血球から高度に精製したCu-Zn-SOD)を加えると抑制された。このことは糖転移酵素の活性化がTPAなどの発癌プロモーターにより発現されるとともに【O(^-_2)】がこの発現に関与していることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Arai,K.;Iizuka,S.;Makita,A.;Oikawa,K.;Taniguchi,N.: J.Immunol.Method. 91. 139-143 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Honke,K.;Taniguche,N.;Makita,A.: Anal.Biochem.155. 395-399 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Fujiki,H.;Yamashita,K.;Suganuma,N.;Horiuchi,T.;Taniguchi,N.;Makita,A.: Biochem.Biophys.Res.Commun.138. 153-158 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kuzumaki,N.;Oda,A.;Yamagiwa,S.;Taniguchi,N.;Kobayashi,K.;Oikawa,T.: J.Natl.Cancer Inst.77. 1273-1279 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Suzuki,Y.;Ishizuka,H.;Kaneda,H.;Taniguchi,N.: J.Histochem.& Cytochem.35. 3-7 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Maguchi,S.;Taniguchi,N;Makita,A.: Cancer Res.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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