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細胞増殖阻害活性を有するオリゴヌクレオチド類の合成とその抗腫瘍作用

研究課題

研究課題/領域番号 61015017
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

沢井 宏明  東大, 薬学部, 助手 (70012648)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード2′-5′オリゴヌクレオチド / インターフェロン / 細胞増殖阻害 / たんぱく合成阻害
研究概要

2′-5′結合オリゴアデニル酸(2-5A)はインターフェロンの抗ウイルス作用に直接関連する物質で強いたんぱく合成阻害活性を有する細胞内生理活性物質である。筆者は新しいタイプの抗ウイルス剤、抗腫瘍剤をめざして種々の非天然型の2-5A関連化合物を合成し、その生物活性を研究していくつかの成果をあげて来た。また別のグループからある種の2-5A関連化合物が強い抗腫瘍作用を有することが報告された。本研究ではこれらの研究をふまえて強い活性が期待される下記の新しいオリゴヌクレオチド類を合成し、その細胞増殖阻害作用、たんぱく合成阻害作用などの活性について【L_(1210)】などの培養細胞系あるいはセルフリー系で研究した。1.オリゴヌクレオチド類の合成:(1)3′-デオキシアデノシンあるいは2′-アミノ-2′-デオキシアデノシンを有する2′-5′結合オリゴヌクレオチドはDCCを用いる縮重合反応あるいは鋳型依存縮重合反応で合成した。(2)アリステロマイシンを含むオリゴヌクレオチドはホスファイト法で合成した。(3)天然型の2-5Aの2′,3′-末端部を酸化開裂後、ペプチドの一級アミン部と縮合、さらに還元することにより2-5Aとβ-アラニルチロシンあるいは血清アルブミンとの複合体を合成した。2.オリゴヌクレオチド類の活性:3′-デオキとの複合体を合成した。2.オリゴヌクレオチド類の活性:3′-デオキシアデノシンあるいはアリステロマイシンを有するオリゴヌクレオチド類は強い細胞増殖阻害活性およびたんぱく合成阻害活性を示した。一方2′-アミノ-2′-デオキシアデノシンを含む2′-5′オリゴヌクレオチド類は強い分解耐性を示すが活性は弱かった。また2-5Aのβ-アラニルチロシン誘導体は強い分解耐性を持つとともに強力なたんぱく合成阻害活性を示した。この合物のチロシン部には【^(125)I】を容易に導入出来、放射性標識プローブとして2′-5′オリゴヌクレオチド類の微量分析あるいは作用機作の解明に有用であることを示した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] R.Pauwels: Chemica Scripta. 26. 141-145 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sawai: Chemica Scripta. 26. 169-172 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sawai: J.Biochem.101. 339-346 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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