• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

悪性脳腫瘍の手術時における留置用徐放性抗癌剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61015036
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

堀 了平  京大, 医学部, 教授 (40001036)

研究分担者 山下 純宏  京都大学, 医学部, 助教授 (90026948)
岩川 精吾  京都大学, 医学部, 助手 (50168548)
乾 賢一  京都大学, 医学部, 講師 (70034030)
奥村 勝彦  京都大学, 医学部, 助教授 (60025707)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードアドリアマイシン / シスプラチン / オキシセルロース / ポリ乳酸 / 徐放性抗癌剤 / 脳腫瘍
研究概要

脳腫瘍手術後、切除不能な腫瘍組織中に抗癌剤を長時間にわたり高濃度に維持して再発防止を目指す化学療法の確立を目的として脳内留置用徐放性抗癌剤の開発を試みた。まず前年度に引き続き組織吸収性の徐放性製剤オキシセルロース-アドリアマイシン複合体を調製し、その担癌マウスにおける抗腫瘍効果,犬の脳内投与による安全性の確認を慎重に行い、臨床応用を試みた。本剤は出血部位に留置した場合、2日〜5日アドリアマイシンを徐放することが認められ、担癌マウスでの治療効果,安全性も確かめられた。そこでGlioblastoma,Oligodendroglicoma,Malignant astrocytomaを主体とする悪性脳腫瘍患者18名を対照として、手術時に脳内に留置(アドリアマイシンとして約10mg)し、術後の再発防止効果およびアドリアマイシンの動態について検討した。患者はいづれも重症患者であり、再発を防止することはかなり困難であったが、1年以上の生存例が5例(うち2名は現在も生存)認められた。放射線療法,免疫療法,さらにACNUなども併用しているため、本剤の効果を判定することは困難であったが、再発防止に寄与している傾向は認められた。本剤を投与した際の脳脊髄液へのアドリアマイシン溶出は2〜7日持続していたが、再発防止のためにはさらに1〜数ケ月の徐放性を持った製剤が必要と考えられた。そこで、ポリ乳酸,ポリグリコール酸のフィルムにシスプラチンを分散させた徐放性製剤を試製し、その溶出特性を検討した結果、2〜4ケ月程度持続的にシスプラチンを放出し得ることが確かめられた。現在6ケ月程度徐放し得る製剤を検討中であり、その製剤について抗腫効果,毒性を検討の上臨床応用に着手する予定である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Yamada;A.Yatsuzuka;M.Yasuhara;K.Okumura;R.Hori;T.Sakurai;C.Kawai: J.Pharmacobio-Dyn. 9. 347-351 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hashimoto;R.Hori;K.Okumura;M.Yasuhara: Br.J.Pharmacol.88. 71-77 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Yoshida;K.Okumura;R.Hori: Pharmaceutical Research. 4. 49-52 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamasaki;H.Handa;J.Yamashita;Y.Namba;M.Hanaoka: J.Neurooncol.3. 353-362 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] S.Miyatake;H.Handa;J.Yamashita;T.Yamasaki;M.Ueda;Y.Namba;M.Hanaoka: J.Nearooncol.4. 55-64 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 西原毅,山下純宏,徳力康彦,宮武伸一,奥村禎三,半田肇,井上義雄,奥村勝彦,堀了平: 日本外科宝函. 55. 634-634 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi