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副腎皮質ホルモン抵抗性癌細胞に欠落するレセプター・クロマチン結合促進物質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61015057
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

坂本 幸哉  阪大, 医学部, 教授 (60028280)

研究分担者 礒橋 文秀  大阪大学, 医学部, 講師 (20115992)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1986年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワードグルココルチコイド / AH130腹水癌細胞 / ASTP / レセプターの核結合促進因子
研究概要

研究分担者坂本は、ラット肝細胞質画分に見いだしたグルココルチコイド・レセプターの核やクロマチンへの結合を促進する蛋白質性の物質であるASTP(ATP-stimulated Receptor Translocation Promoter)の癌細胞,担癌ラット肝や70%肝切除後の再生肝における動向について検討した。ASTPはグルココルチコイド抵抗性癌細胞であるAH-130腹水癌細胞画分で欠損していた。更に癌細胞と同様に非常に速い増殖組織である肝切除後再生肝では、ASTP活性は術後より急速に低下した。術後24時間目の再生肝(DNA合成の最も高い時期)で最低になり、術後48時間目でASTPは術前のレベルに回復した。一般にグルココルチコイドホルモンはDNA合成を阻害するので、DNA合成の盛んな癌細胞や24時間目の再生肝でのASTPレベルの低下は生細胞の合目的な適応と考えられる。一方、ラットを副腎摘除すると2日目に著明にASTP活性誘導がみられ、以後、徐々に低下して行き術前のレベルに回復する事を認めた。
研究分担者礒橋は、ASTPの生化学的特性を解明する為、本物質の精製を目指した。まず、ラットを副腎摘除してASTPの誘導を行った肝臓を使用して、ASTPを単一になるまで精製した。更に、本標品を家兎に免疫して、抗ASTP抗体(ポリクローナル)を作成することに成功した。分子量は約93Kで等電点は45であった。SDS電気泳動法で検討すると、分子量は約56Kと推定されるので、93K分子は2量体と推定される。活性発現にはATPが必須でADPやAMPは無効であった。ウエスタンブロット法でASTPをAH-130癌細胞の細胞質や核画分で検索したが欠損していた。このように抗体を手にすることができたので、今後の更なる進展が期待される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yamamoto,Atsuko: Endocrinology. 119. 375-361 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Fumihide Isohashi: "Glucocorticoid Hormone-Mechanisms of Action" Japan Scientific Societies Press and Springer Verlag, 25 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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