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ヒトがんの発生,特に胃がんの発生と変異原性及び発がん性食物との関連

研究課題

研究課題/領域番号 61015073
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

広畑 富雄  九大, 医学部, 教授 (50102075)

研究分担者 福田 勝洋  久留米大学, 医学部, 教授 (60045416)
竹下 節子  九州大学, 医学部, 助手 (00037996)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード胃がん / 食物 / 栄養 / 発がん性 / 変異原性 / 疫学 / 患者対照研究
研究概要

本研究では、某大学病院より胃がん患者群と対照群を選び(性、5才以内の年令を対応)、食習慣などを中心に、両群の比較・検討を行ない、胃がんのリスク要因を同定しようとした。ここに記すのは、データを収集し、電算機解析迄可能となった患者群150例と、同数の対照群、計300例についての結果である(面接は350例をこえて進行中)。1.胃がん群の組織型別分類では、intestinal type,男53例、女20例、diffuse type,男35例、女42例で、男ではintestinal typeが、女ではdiffuse typeが多い。2.人口学的特性(年令、身長他)をみると、患者群と対照群(以下両群と記す)に、明らかな差はない。平均年令は両群ではよく一致しているが、男女間では男の方が、約3.6才年令が高い。3.飲酒との関連はみとめられない。4.喫煙との関連もみとめられない。5.食物の摂取方法に関して、(1).食事時間の規則性について両群間に差はない。(2).しかし夜食や間食は患者群がより頻回にとる(P<0.01)。6.(1).米飯の摂取量は患者群に多い(3620g対3400g/週)。(2).殊に30才の時は5610g対5050g/週と患者群が多く摂取している(P<0.05)。7.変異原性が知られ、動物で発がん性が示される焼魚については、(1).頻度に有意の差はみられず、(2).焼き方を好む程度にも差はなかった。8.味噌汁は、患者群がより多くのんでいた(8.1対6.9杯/週、P<0.05)。これは最近の他の研究者の報告に反するものである。9.緑黄色野菜では、両群に差はみられなかった。10.卵、肉類にも差はみられない。11.漬物では、患者群がより漬物を好む(たかな漬、P≒0.01)。12.患者群はより塩魚を好む(P<0.05)。11.12.は、食塩の発がんのプロモーション作用が分っており興味深い。以上端的にいえば、患者群はより夜食や間食の習慣があり、多量の米飯を好み(殊に若年時)、塩魚、漬物等塩味のものを好む傾向が示された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hirohata,T.: The Fifth Symposium on Epidemiology and Cancer Registries in the Pacific Basin,Kauai,Hawaii,November 1986.(1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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