• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒトクローン化T細胞の特異的自家癌破壊機序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61015087
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関札幌医科大学

研究代表者

佐藤 昇志  札幌医大, 医学部, 講師 (50158937)

研究分担者 佐藤 昌明  札幌医科大学, 医学部, 助手 (40187232)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードヒト自家癌 / Tキラークローン / 腫瘍抗原 / T細胞抗原レセプター / ブタノール抽出 / 単クローン抗体 / 癌遺伝子 / rIL-2
研究概要

ヒト自家癌の免疫学的破壊のメカニズムの解明は直接、癌の治療にもつながるだけに腫瘍免疫学の最大の課題でもある。今日まで動物のモデルをはじめとして様々な報告があるが、そこから得た実験事実や理論がヒトの自家癌破壊にも適用されてきた。より直接的には実際にヒト自家癌の材料を使用して検討がなされるべきなのであるが、ヒト自家癌特異的に働くキラーT細胞クローンの長期培養が困難であり、今日までそのassay系の確立はなされていない。我々はこのようなassay系の確立に努め、自家癌特異的なTキラークローン(TcHMC-1)の長期培養と自家癌標的細胞(HMC-1)の確立に成功した。本研究の目的はそのassay系を用いてヒト自家癌破壊のメカニズムを自己キラーT細胞クローンによる癌抗原認識、および腫瘍細胞破壊の各ステップで解析することである。
TcHMC-1クローンは今日まで1年以上そのキラー活性を強く保持し、一方HMC-1はクローニング後、安定した特異抗原の発現を示している。しかも、HMC-1はOKT3および8単クローン抗体によりその活性が阻止され抗原特異的なレセプター(Ti)分子を有することが推測される。またTcHMC-1により認識されるHMC-1腫特異抗原はブタノールを用いることによりnon-cytr ticに強い免疫原性を保持しつつ可溶化されている。これらの基礎実験をふまえ本年は次のような実験を行った。(1)ブタノール可溶化HMC-1腫瘍特異抗原の純化とその構造決定。(2)単クローン抗体を用いてTcHMC-1上のTi分子を解析する。(3)HMC-1 DNAトランスフェクションを自家線維芽細胞を含めた様々の細胞を用いて行い、腫瘍特異抗原の発現と細胞の悪性形質転換との関係をさぐり、TcHMC-1による癌細胞破壊の機構を解析する。現在までのところ(1)については、分子量で30K前後の3つのポリペプチドが同定されており、さらに詳しく検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sato,N.: Cancer Research. 46. 362-366 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sato.T.: Cancer research. 46. 4384-4389 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,N.: Jpn.J.Cacner Res.(GANN). 77. 473-479 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,N.: J.Nat.Cancer Inst.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,N.: Cancer Research. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,N.: J.N.C.I.74. 883-888 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi