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造血幹細胞の分化と白血病はどのようにかかわりをもつか?

研究課題

研究課題/領域番号 61015091
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

三浦 恭定  自治医大, 医学部, 教授 (60048965)

研究分担者 小松 則夫  自治医科大学, 医学部, 助手 (50186798)
佐藤 裕子  自治医科大学, 医学部, 講師 (10137713)
斉藤 政樹  自治医科大学, 医学部, 教授 (60012762)
須田 年生  自治医科大学, 医学部, 講師 (60118453)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1986年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワード造血幹細胞 / 造血因子 / 白血病 / 染色体分析 / 造血細胞コロニー / 組換ウイルス
研究概要

本研究の目的は白血病が多能性造血幹細胞の癌化によるとみられることに鑑み、それと白血病化の過程を追求することにあった。そこで、まず造血幹細胞を純粋のpopulationとして濃縮する方法を考案した。マウスでは5fluorouracil注射による分化した造血細胞を除去し、この細胞を培養することにより未分化の芽球のみより成るコロニーを得た。このコロニーを構成する個々の細胞は幹細胞の性質を有する。ヒトでは同様のことを骨髄の4hydroperoxycyclophosphamide処理で同様の所見を得た。これに造血因子を加え、各因子の作用範囲を決定した。造血因子として分子クローニングによるIL3,G-CSF,GM-CSF,erythropoietin等を使用し、また一部無血清培養を行った。
幹細胞の癌化、不死化を目的として行った種々の実験のうちからマウス胎児細胞にABFLSON白血病ウイルス及びSV40の組替型ウイルスの重複感染により、巨核球の性質をもつ白血病細胞株が出来た。同じ実験をくりかえし再現性を認めたので、造血細胞が、一定方向への分化と白血病化を起す過程につき検討中である。又、別に入手したマウス白血病NSF60株は各造血因子により各系の細胞に分化できる多能性幹細胞の性質を持つことがわかり、その調節機構を各因子の組合せによって検討した。この系も白血病と幹細胞の関係を調べるのに有用と思われる。
これらの実験や臨床的に白血病患者から得られた分化した細胞が白血病細胞由来かどうかを判断する為に白血病等の患者骨髄より作った個々のコロニーの染色体と形態の同時分析を行い、病的クローンの及んでいる範囲を明らかにし得た。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] J.Suda;T.Suda;K.Kubota;J.N.Ihle;M.Saito;Y.Miura: Blood. 67. 1002-1006 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Suda;Y.Sato;J.Suda;K.Kubota;M.Saito;Y.Miura: Megakaryocyte Development and Function. 355-359 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] N.Komatsu;N.Yoshida;A.Tsuboyama;Y.Sato;S.Sakamoto;Y.Miura: AcTa Haematol JPN. 49. 894-899 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Saito;H.Nojiri;Y.Miura: Exp.Hematol.Today-1985. 64-74 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kajigaya;T.Suda;J.Suda;M.Saito;Y.Miura;M.Iizuka;S.Kobayashi;N.Minato;T.Sudo: J.Exp.Med.164. 1102-1113 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] N.Komatsu;T.Suda;Y.Amemiya;M.Eguchi;K.Kaji;M.Saito;Y.Miura: Br.J.Haematol.64. 241-252 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 三浦恭定: "血液幹細胞培養法" 中外医学社, 185 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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