• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

癌遺伝子V-mybによる腫瘍化機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61015104
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関理化学研究所

研究代表者

石井 俊輔  理研, その他, 研究員 (00124785)

研究分担者 横山 一成  理化学研究所, 分子遺伝学研究室, 研究員 (80182707)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1986年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードmyb遺伝子 / 転写制御因子 / DNA結合蛋白質
研究概要

癌遺伝子v-mybは核内に存在し、DNAに結合する活性を有している。それ故、その機能としてはある種の遺伝子の転写制御,DNA複製の制御,スプライシングの制御等が推定されていた。我々はv-myb遺伝子の腫瘍化機構の解析にはmyb遺伝子産物の機能を明らかにする事が重要と考え、まずc-myb蛋白質を発現させるためのプラスミドを作成した。このプラスミドは発現用の強力なプロモーターとしてニワトリβ-アクチン遺伝子のプロモーターを有し、その下流にマウスc-myb遺伝子のC-DNAクローンが挿入されている。このc-myb発現プラスミドを用いて、c-myb蛋白質が種々のプロモーターからの転写に及ぼす影響を解析した。その結果、c-myb蛋白質はマウス【I】型コラーゲン遺伝子,ラウス肉腫ウイルスのLTR,ヒトEGFレセプター遺伝子等のプロモーターからの転写を促進する事が明らかとなった。対照的にSV40ウイルスのプロモーター等からの転写はc-myb蛋白質によって全く影響を受けない。一方すでにv-mybはc-mybのN端部分とC端部分を欠いている事が知られている。そこでv-mybとc-mybの機能の差異を明らかにするため、c-myb発現プラスミドを材料にして、c-myb遺伝子のN端部分とC端部分を欠失させ、v-mybと類似の蛋白質を発現させるプラスミドを作成した。このプラスミドを用いて上記と同様な実験を行なった結果、このv-mybと類似の構造を有する蛋白質はc-mybとは反対にマウス【I】型コラーゲン遺伝子プロモーターからの転写を抑制することが明らかにされた。以上の結果より、マウスc-myb遺伝子産物はtrans-activator活性を有し、c-mybがV-mypに変化するとそのtrans-activator活性が変化することが示された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shunsuke Ishii: Proc.Natl Acad.Sci.U.S.A.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi