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含硫アミノ酸,チオプロリンのニトロソ化を指標とした,胃以外の臓器でのニトロソ化合

研究課題

研究課題/領域番号 61015108
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

津田 充宥  国立がんセ, その他, その他 (00124420)

研究分担者 大垣 比呂子  国立がんセンター, 研究所生化学部, 研究員 (00150201)
垣添 忠生  国立がんセンター, 病院・泌尿器科, 医長
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードチオプロリン / 含硫アミノ酸 / ニトロソチオプロリン / ニトロソプロリン / NOx / 喫煙とニトロソ化反応 / 尿中ニトロソアミノ酸 / 亜硝酸捕捉剤
研究概要

生体、特に胃以外の部位で、ニトロソ化合物が生成する可能性をさぐる目的で、チオプロリンのニトロソ化を指標として、以下の研究を実施した。
1.生体試料中のチオプロリンの分析:
生体内での亜硝酸捕捉剤と考えられるチオプロリンの微量分析法として、化学発光検出器を用いる方法を独自に開発した。本法により、ヒト血中並びに尿中に、チオプロリンが常在すること、更に動物(ラット)組織を分析した結果、肝、肺、腎の各組織中にもチオプロリンが存在する事を明らかにした。この事は、チオプロリンが生体における常在成分である事を示唆するものであり興味深い。もし胃以外の部位でのニトロソ化が起こるとするなら、組織中のチオプロリンが優先的にニトロソ化され、尿中にニトロソチプロリンとして排泄されている事が予想され、今後の検討課題と考える。
2.中性条件下でのニトロソ化反応のin vitroでの検討:
Cigarette smokeや都市ガス燃焼雰囲気中のNOxが、ニトロソ化反応に関与するか否かを知る為で、これらをチオプロリンの水溶液中に導入した結果、それぞれ,10-16ng/cigarette,500-800ng/30min.燃焼でニトロソ化体を検出した。この事実は、cigarette smoke中や大気汚染物質としてのNOxが、何らかの形でヒト体内でのニトロソ化反応に寄与し得る事を示したものと考える。
3.【NO_2】曝露の生体内ニトロソ化反応への影響:
上記1.、2.の知見に基づいて、【NO_2】に曝露(10ppm,12時間)されたラットの尿中ニトロソアミノ酸含量を調べた結果、ニトロソプロリン及びニトロソチオプロリン含量が、曝露群で有意(約2倍)に上昇していた。この事実は直ちに、胃以外の部位、例えば肺組織中でのニトロソ化を意味するものではないが、重要な知見と考える。更に詳細な検討を重ねて結論する必要があり、現在、追試験を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsuda,M.;Niitsuma,J.;Sato,S.;Hirayama,T.;Kakizoe,T.;Sugimura,T.: Cancer Letters. 30. 117-124 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuda,M.;Nagai,A.;Suzuki,H.;Hayashi,T.;Ikeda,M.;Kuratsune,M.;Sato,S.;Sugimura,T.: IARC Scientific Publications. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuda,M.;Sato,S.;Sugimura,T.: 第45回日本癌学会総会記事. 33 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Nagao,M.;Tahira,T.;Fujita,Y.;Wakabayashi,K.;Ohgaki,H.;Sugimura,T.: 第45回日本癌学会総会記事. 44 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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