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ショウジョウバエc-onc遺伝子の正常機能の発生工学的・遺伝学的手法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 61015112
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

西田 育巧  愛知がんセ, その他, その他 (50107059)

研究分担者 島田 浩一郎  愛知県がんセンター研究所, 生化学部, 主任研究員 (40073126)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1986年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード発癌遺伝子 / raf;Ser / Thrカイネース / インシュリ受容体 / 突然変異 / キイロショウジョウバエ
研究概要

発癌遺伝子は、ゲノムの正常構成員であり、細胞の増殖 分化に重要な働きをしていると考えられる。その本来の機能の解明には、分子生物学,生化学などと共に突然変異体を用いた遺伝学的手法が有効である。遺伝学的研究法の発達したキイロショウジョウバエにも大部分の発癌遺伝子が存在する。raf遺伝子は細胞質内Ser/Thrカイネースをコードするが、その機能は殆ど不明である。ヒト遺伝子をプローブとして、ハエのraf遺伝子(genomicとcDNA)を単離し、詳細な構造解析を行なった。遺伝子から予想されるタンパク質の一次構造は、ヒトのそれと高い相同性を示し、機能的な類似性が示唆された。
raf遺伝子は、ハエ,ゲノム中にノコピーしか存在しないので、これが欠損すると劣性致死になると予想して突然変異体の分離を進めている。だ腺染色体へのin situハイブリダイゼーショウから、rafはX染色体先端付近(2F領域)にマップされる。多数のX染色体上の劣性致死突然変異体のマッピングを行ない、rafの近傍に6つの相補グループを同定した。単離した野生型raf遺伝子をPエレメント,ベクターで個体に導入し、致死形質の回復により、突然変異の同定を行なう。
インシュリン様ホルモンとその受容体がショウジョウバエにも存在することが知られるが、ヒト,インシュリン受容体遺伝子をプローブとして、ハエの相同遺伝子を単離した。塩基配列から、α銷とβ銷から成る膜結合糖タンパク質が推定され、細胞質内ドメインに、Tyrカイネースの共通配列が見い出された。これらの基本構造は、ヒト,インシュリン受容体と一致し、また高い相同性が認められ、機能的な類似性が示唆された。この遺伝子は、ゲノム中にノコピー存在し、常染色体上に位置することを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] L.Covarrubias;Y.Nishida;B.Mintz: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 83. 6020-6024 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishida;M.Hata;Y.Nishizuka;W.J.Rutter;Y.Ebina: Biochem.Biophys.Res.Commun.141. 474-481 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤宗平,梁治子,柴忠義,西田育巧: 蛋白質・核酸・酵素. 32. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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