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大型エアガンによる深部地震基盤構造の精密探査

研究課題

研究課題/領域番号 61020009
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

末広 潔  千葉大, 理学部, 助教授 (20133928)

研究分担者 卜部 卓  九州大学, 理学部, 助手 (30160336)
浅沼 俊夫  千葉大学, 理学部, 助手 (50092028)
西城 忠泰  東北大学, 理学部, 助手 (00108458)
島村 英紀  北海道大学, 理学部, 助教授 (10011636)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードエアガン / 地震基盤 / 構造探査 / 島原半島
研究概要

大型エアガンを用いて従来より深部までの地殻構造を求める実験を九州島原半島をほぼ南北に縦断して行った。 北海道屈斜路湖付近,宮城県釜房湖付近とこれまでに「エアガン法」の有効性を確かめてきたが、今回は精密構造を求めるため、発震点および受信点とも数を増やした。 発震点は半島の北端,南端および中央部の3ケ所を設けた。 南北端は湾内であり、海水でかつ潮位変動があること、また水深が充分でないなど一定の波形を発震するには条件が悪く、また信号の「きき」も最適ではなかったが、30km程度の測線長に対しては、構造探査に大きな問題にならないことがわかった。
受信点は約350m毎に114点設置するというきわめて密な配置をとった。エアガンは9lで約100気圧で発震させたが、ショットも70〜90回重ね合わせることにより30km離れた点でも地震波信号の識別が可能であった。
島原半島は別府-島原地溝帯に属し、雲仙火山がある。地下構造が複雑であることは容易に想像できる。 今回の従来にない密な観測はこれをできるだけ明らかにしょうとするものであった。 最終的なモデルは2次元波線追跡法をもって走時、振巾とも説明できるものを提出する予定である。 暫定的には表層の下に平均値として約3.3km/εの層があり、その下には約6km/εの層が推定される。 この値は他の火山地域のものと似ている。 この6km/ε層はかなり凸凹があり、全体的には中央部に向かってくぼんでいる。 反射波の存在からさらに深い不連続面も推定される。
今回、約30kmの測線を設け臨時観測を実施することにより、かなり詳しい構造を求めることができた。 これで「エアガン法」は一応確立したと考える。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 卜部卓 ほか: 昭和62年春季地震学会予稿集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 大見士朗 ほか: 昭和62年春季地震学会予稿集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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