• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

長期現地報道からみたメキシコ都市震害と復旧過程における問題点

研究課題

研究課題/領域番号 61020021
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

家村 浩和  京大, 工学部, 助教授 (10026362)

研究分担者 伊津野 和行  京都大学, 工学部, 助手 (90168328)
野田 茂  京都大学, 工学部, 助手 (80135532)
片田 敏行  武蔵工業大学, 工学部, 講師 (30147897)
山田 善一  京都大学, 工学部, 教授 (60025856)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードメキシコ地震 / 都市災害 / 2次災害 / 現地調査 / 長期報道 / 復旧過程 / ライフライン系 / 都市施設
研究概要

1985年9月19日メキシコ西海岸に発生したマグニチュード8.1の地震は、約400kmも隔った人口1800万人の首都メキシコ市において、建物の大量崩壊とそれにともなう多数の死傷者という大災害をもたらせた。本研究の目的は、約3週間にわたる現地調査に加えて、現地の新聞やテレビ報道などを長期間にわたって調査し、その結果からメキシコ都市震害の復旧過程と、経済社会的な2次災害の問題点を明らかにすることである。
現時点までに得られた主な調査・解析結果は次のとおりである。
1.上水道の導水管では34ケ所,主要配水管では167ケ所,2次配水管では、7,200ケ所の被害が発見された。この被害により供給量は、地震前の35【m^3】/秒から27.4【m^3】/秒に減少した。断水の影響は市内総人口の40%に及んだ。タンクローリーやビニール袋による清水の配給が緊急活動として実施された。復旧は、1日1万2千人を充当して組織的に行い、10月半ばまでの40日間で、ほぼ機能の回復を果たした。
2.電話局の崩壊のため交換手11名が死亡した他、メキシコ全土にわたり、国際電話の100%,メキシコ市の長距離電話の80%が途絶した。市内電話の被害は、大部分は利用者建物の倒壊によるもので、全加入者の4.3%に及んだ。1週間後には、国際・長距離電話用の無線搬送設備の仮設置を24時間体制で完了した。地震1ケ月後には、市内電話100%回復,長距離電話一部回復,国際電話約55%回復となった。クリスマス前までに、すべての電話サービスについて、ほぼ100%回復した。
3.電力供給施設については、変電所8ケ所,架空送電線5本,地中送電線2本において停電が発生した。系統切替操作等により約1時間で復旧を完了した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 和泉正哲: 1985年メキシコ地震に関する調査研究. 62-69 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 田村重四郎: 土木学会誌. 71. 79-85 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 家村浩和: 日本鋼構造協会誌. 22. 1-43 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 家村浩和: 第5回自然災害科学学術講演会要旨集. 53-54 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 日本建築学会: 1985年メキシコ地震災害調査報告. (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi