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史料に基づく古災害の復元に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61020023
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

角屋 睦  京大, 防災研究所, 教授 (00027210)

研究分担者 水本 邦彦  京都府立大学, 文学部, 助教授 (60108363)
松村 一男  京都大学, 防災研究所, 助教授 (70027283)
佐藤 忠信  京都大学, 防災研究所, 助教授 (00027294)
土屋 義人  京都大学, 防災研究所, 教授 (90025883)
奥田 節夫  京都大学, 防災研究所, 教授 (40027206)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1986年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード古災害 / 津波 / 高潮 / 斜面崩壊 / 災害史料 / 時系列解析 / 年輪
研究概要

史料の史学的分析:本年度は江戸時代の近畿圏を中心として洪水関係,治水関係,海難関係などの災害史料を調査し、収集した。
史料の統計学的分析:年輪を各種の外的要因に基づく外力を入力とする植物反応系の出力と見なすことにより、植物反応系をブラックボックスとして、入力と出力の間に成立する最適フィルターを決定した。本年度は雨量と年輪との相関性を明確にするために、木曽地域の桧30本を年輪を計測しこれと雨量の関係について調査した。年輪については最大300年の計測値が得られたが、当該地域の雨量については90年程度しか入手できないので、墨翁日記ならびに大沼日記に記されている降雨日数から月平均降雨量を推定することにより170年間の降雨量のデータを再現させた。さらに、これを基にして年輪変動から降雨量を推定するための時系列理論を展開した。
風水害の復元:江戸時代の大阪における巨大高潮災害の一つである「寛文の高潮」(1670年)の復元を試みた。その結果、当時の海岸線は新田開発にともなって経年的に変化するが、氾濫の規模は後年の「宝永津波」(1707年)や「安政南海道津波」(1854年)の場合とほとんど同じであって、高潮の潮位偏差は落橋数とその位置などから、2.5m程度であり、昭和年代の大阪における室戸台風級の高潮と同規模であると推定された。
崩災の復元:寛文2年(1662年)の地震による琵琶湖周辺における災害に関連して滋賀県高島町において検土杖による工層断面の特性を調査し、有機物を多量に含む粘土層の存在を確認した。今後その花粉分析,種子分析などにより水田耕土である可能性について検討を加える予定である。昭和22年(1889)十津川村の災害については、旧西十津川村について史料記載の崩れの発生個所を子字地名の比定を行うことによってほぼ正確に明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤忠信: 京都大学防災研究所年報. 30-B2. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tsuchiya: Nataral Disaster Science. 8-2. 1-18 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 河田恵昭: NHK市民大学テキストー災害の科学ー. 92-104 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 奥田節夫: 京都大学防災研究所年報. 29B-1. 355-365 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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