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九州山地における土砂災害の消長と広域火山活動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61020034
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関鹿児島大学

研究代表者

下川 悦郎  鹿大, 農学部, 助教授 (60041670)

研究分担者 地頭薗 隆  鹿児島大学, 農学部, 助手 (50145455)
岩松 暉  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (80018663)
丸谷 知己  九州大学, 農学部, 助手 (40112320)
磯 望  西南学院大学, 文学部, 助教授 (10159808)
横山 勝三  熊本大学, 教育学部, 教授 (40015847)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード土砂災害 / 広域火山活動 / 火砕流 / 浸透能 / 侵食 / 侵食速度 / 大規模崩壊 / 火山性埋没谷
研究概要

本研究は、火山活動とくに火砕流噴火を伴うような広域火山活動が火山山体とその周辺域山地の地形変化に与える間接的効果、すなわち火山噴出物被覆に伴う地表浸透能低下など水文環境の変化が山地の侵食に及ぼす影響について、九州山地を例にして検討したものである。
1.阿蘇・久住火山とその周辺域において、埋没した過去の地形面を観察したところ、高熱の火砕流による森林破壊と火山噴出物被覆は地表浸透能を低下させ、ひいてはガリー侵食の異常な進行と大規模崩壊の発生を助長していることが確かめられた。ガリーの密度は現在の谷密度の2倍以上にも達していたことが推量される。
2.桜島火山のように、火山活動は小規模でもそれが長期的に持続することによって浸透能の回復が長びけば、侵食が積み重なり火山山体の削剥は大きく進展する。表面・リル・ガリー侵食による流域からの比生産土砂量は少く見積っても約100,000【m^3】/【km^2】・yrにもなっている。
3.シラス地域における開析谷の生成と地形発達過程についての調査によると、段丘生成までを含めた一連の地形変化過程は火砕流噴出直後から植生繁茂前の短期間に進展した可能性が強い。
4.九州山地では、火山活動の影響がなくても、山地は1000年に約1m前後侵食速度で削剥されている。火山活動の影響を受ける場合、山地の侵食速度はこの値の数倍になるものと考えられる。
5.九州山地では、地すべりと山くずれの中間的位置を占める大規模崩壊が広く発生しており、こうした崩壊も火山活動の影響を受けると今よりさらに多発するものと予想される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 下川悦郎: 昭和61年度文部省科学研究費自然災害特別研究(1)研究成果報告書. 27-50 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 横山勝三: 昭和61年度文部省科学研究費自然災害特別研究(1)研究成果報告書. 51-72 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 磯望: 昭和61年度文部省科学研究費自然災害特別研究(1)研究成果報告書. 73-92 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岩松暉: 昭和61年度文部省科学研究費自然災害特別研究(1)研究成果報告書. 93-99 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 丸谷知己: 昭和61年度文部省科学研究費自然災害特別研究(1)研究成果報告書. 101-109 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 竹下敬司: 昭和61年度文部省科学研究費自然災害特別研究(1)研究成果報告書. 3-25 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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