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収容可能性から見た大震火災時広域避難場所の設計条件

研究課題

研究課題/領域番号 61025008
研究種目

自然災害特別研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

熊谷 良雄  筑大, 社会工学系, 助教授 (00143181)

研究分担者 梶 秀樹  筑波大学, 社会工学系, 教授 (00016560)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード広域避難場所 / 収容可能性 / 群衆分布 / 大震火災時 / シミュレーション実験
研究概要

我国の都市防災対策においては、大地震時の同時多発火災と市街地大火に対処するため、東京都をはじめとして多くの都市で広域避難場所を指定している。しかし、既成市街地では公園等の既存施設に頼らざるを得ないが、現行の指定基準は火災からの安全距離等を考慮した有効面積と1人当り必要面積(一般に、1【m^2】1人が標準)のみによっている。広域避難場所は、たどりついた避難者を円滑に、かつ安全に収容しなければならない。東京都では総面積数10ha,収容予定人員数10万人という巨大な避難場所が数多くあり、これらの大規模避難場所では、数kmという長距離を歩行して到着した避難者が入口附近に密集,滞溜し、後続の避難者が入り込めないことも考えられる。
以上の視点から、本研究においては、屋外の大規模集会等の観測から群衆分布の特性を分析し、避難場所内の群衆分布に関する各種パラメーターを設定した上で、避難場所内群衆分布モデルを開発した。このモデルを用いて、時々刻々到着する避難者の数,属性,火災の状況等を入力データとして収容可能性を分析し、広域避難場所の入口条件,植栽計画等の設計条件を摘出した。
研究の実施にあたって、はじめに仮想的な避難場所を設定しモデルの整合性の検討,パラメーターの感度分析をおこなった。つぎに、東京区部の137ケ所の広域避難場所から文京区六義園をケーススタディとして選定した。各種の計算実験の結果、(1)入口はできだけ分散すること、(2)入口が集中している場合には、誘導柵等を設け、避難者を避難場所の奥に引き込むこと、(3)滞溜可能な場所は、避難場所の中央に設けること、等が収容入口の増大につながることが指摘された。また、今後の課題としては、各種パラメーターとアルゴリズムの精緻化があげられた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 熊谷良雄,高田誠: 都市計画. 141. 97-103 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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