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人間活動と硫黄循環

研究課題

研究課題/領域番号 61030001
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

石本 真  北海道大学, 薬学部, 教授 (80001030)

研究分担者 原口 紘き  東京大学, 理学部, 助教授 (70114618)
松山 通郎  長崎大学, 水産学部, 助教授 (20039738)
松本 総  東京大学, 農学部, 助教授 (20032295)
加村 崇雄  新潟大学, 農学部, 教授 (30018527)
中井 信之  名古屋大学, 理学部, 教授 (40022529)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1986年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
キーワード酸性雨 / 硫酸ミスト / 硫黄同位体比 / 硫黄細菌 / 硫化ジメチル / 酸性硫酸塩土壌 / 鉄細菌
研究概要

1.気圏 酸性雨生成と関連して大気中の粒子状の硫黄化合物の性状を試薬薄膜法により検討した。北西太平洋上の大気サンプルについて測定したところ、広く硫酸塩粒子とともに遊離硫酸粒子が存在し、その比率が陸から離れるに従って高くなることを認めた。四日市市の市内および郊外で降水中の硫酸含量および【^(34)S】/【^(32)S】同位体比を測定し、その結果から化石燃料消費による【SO_2】の大気汚染が市内の方が著しいことを認めた。
2水系 (1)天竜川・木曽川・琵琶湖淀川水系など中部・近畿の若干の主要河川について上流から河口までの諸地点の河水について硫酸中の同位体比を測定した。地質的な影響とともに人口密集地帯では人工汚染の著しいことが認められた。(2)鹿児島県上甑島の貝池の微生物層から硫黄細菌を分離し、Chromatium buderi類似の菌であることを確めたが、この菌が光により硫化物から水素ガスを発生すること、またアセチレン環元法により窒素固定を行っていることを確かめた。(3)秋田県玉川の酸性水について硫黄細菌、鉄細菌及び通常細菌の分布を調べ、上流強酸性の河水には硫黄・鉄細菌のみ生育することを認めた。(4)北海道内浦湾などの海水において硫化ジメチル(DMS)の深度分布の月次変化を調べ、海藻のブルームである3月に極めて高くなっることを認めた。海洋全体の揮発量を推定した。また陸水についてもDNSの発生が渦鞭毛藻によることを見出した。
3土壌 中海干拓地およびタイ国ナラチワの酸性硫酸塩土壌について、その形成、年次変化を調べ、pH・イオン濃度の変化を明かにした。また、硫黄細菌および鉄細菌の計数を行って、酸性化の過程で両者の交替が起ること非生物的変化も行われていることを明らかにした。ナラチワ土壌について石灰岩施用による畑作実施の方法を案出した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Matsuyama,M: Japanese Journal of Limnology. 47. 369-375 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuyama,M: Acta Academiae Aboonsis.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Haraguchi,H: Spectrochim.Acta. 41B,NO.1. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 松本総: 化学と生物. 25. 34-41 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 加村崇雄: 土壌肥料学雑誌. 57. 250-253 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 加村崇雄: 土壌肥料学雑誌. 57. 252-256 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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