研究課題/領域番号 |
61030004
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研究種目 |
環境科学特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
四ツ柳 隆夫 東北大, 工学部, 教授 (00001199)
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研究分担者 |
高木 誠 九州大学, 工学部, 教授 (90037739)
阿部 重喜 山形大学, 工学部, 教授 (00006983)
白井 恒雄 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (10051393)
橋谷 博 島根大学, 理学部, 教授 (00156267)
後藤 克己 富山大学, 理学部, 教授 (90001198)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1986年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
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キーワード | パーソナルモニタ / 簡易分析 / 大気汚染物質 / 水質分析 / 目視分析法 / 悪臭成分 / 酸性雨 / 金属イオン分析法 |
研究概要 |
1.大気成分:(1)パーソナルモニタを試作し、有害な悪臭成分であるアミン類の定量を試みた。小型ポンプとポラパックQを充てんしたカートリッジを使用し、10ppmレベルのアミン類(メチルアミン,エチルアミン他)を蛍光検出HPLCにより定量することに成功した。(2)酸性雨中の【H^+】イオンの積算計測用簡易モニタを開発した。酸化銅を焼結したペレットを用い、雨水中の酸成分によって溶出した銅イオン量又はペレットの重量減を測定する方法によって、pH=3のモデル雨水中の【H^+】イオンを98%回収することに成功した。(3)雨水および大気浮遊粉じん中のバナジウムの超高感度定量法を開発した。発色兼分離機能をもつプレカラム誘導体化試薬〔2(8-キノリルアゾ)5-NNジエチルアミノフェノール〕を用いるHPLC法によって、サブppbレベルのバナジウムを迅速に測定する方法を開発した。 2.水質成分:(1)全重金属イオン濃度の簡易目視分析法を開発した。ろ紙に含浸した【Mn^(II)】-EDTA錯体を用いる金属イオン置換反応と、遊離した【Mn^(2+)】イオンによる接触的色素分解反応を目視終点検知法とする新しい手法を開発し、河川水に応用して良好な結果を得た。(2)水中のリンとケイ素について、有機溶媒可溶性メンブランフィルター法による高速濃縮法を開発し、サブppbレベルに達する計測法を開発した。ヒ素については、0.05ppbに達する手法の開発に成功した。(3)アンモニア態窒素とフッ化物イオンについて、前者では20ppb、後者では50ppbまでの成分を目視定量できるイオン対抽出比色法を開発し、河川水,湖水の計測に応用した。(4)高分子型pH緩衝試薬の開発と金属成分計測への応用について検討し、ポリマーフィルムを利用する新しい検知システムの構成に成功した。(5)イオン対吸着PVCフィルム比色法を創案し、1桁ppbレベルの金属イオン目視判定センサシステムをつくり出すことに成功した。
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