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排水中汚染物質の吸着除去・脱離再生装置の試作と実証

研究課題

研究課題/領域番号 61030034
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関横浜国立大学

研究代表者

浦野 紘平  横国大, 工学部, 助教授 (60018009)

研究分担者 岡崎 守男  京都大学, 工学部, 教授 (90025916)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1986年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
キーワードリン除去 / リン回収 / 排水処理 / 吸着 / 活性アルミナ / 活性炭 / 再生 / 溶媒
研究概要

リンの吸着除去・脱離再生については、活性アルミナに硫酸アルミニウムを添着した新しい吸着剤を用いて、生活排水2種類と工場排水2種類について、小型装置を試作して処理試験を行うとともに、脱離液からのリンの回収方法を検討した。装置は、懸濁物質除去用のプレカラムと2本の吸着カラムで構成し、それぞれの出口の水を自動的にサンプリング出来るようにした。大学の排水、中学校の排水および食品工場の排水を生物処理した水を処理した場合、無機態のリンは良く吸着除去できた。また、上向流で流したほうが良いこと、1週間に1回程度の逆洗をしたほうが良いことが明らかになった。さらに、脱離液にリン酸イオンの約2〜3倍のmol数となるだけの塩化カルシウムを加えれば、リンをアルミニウムと分離して、肥料として利用しやすい形で回収できることが明らかになった。
水処理に用いた活性炭の溶媒再生については、ベンチスケール試験装置を試作し、化学工場の実排水を用いて吸着特性、溶媒による脱着特性を実験的に検討した。実排水は主に芳香族化合物を含有しており、TOC濃度は110〜130ppmであった。溶媒としては、NN-ジメチルホルムアミド,エタノール,メタノールを使用した。得られた破過曲線から、いずれの溶媒を用いた場合も、再生回数の増加とともに活性炭の吸着特性に若干の低下が見受けられたが、再生はほぼ良好であることが判明した。また、溶媒による脱着曲線を測定したところ、吸着質を溶媒中に高濃度に濃縮することができ、溶媒使用量を低減しても十分高い再生率が得られることがわかった。以上により、溶媒再生法の実用化の可能性が得られた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Urano: Proceedings of World Congress【III】of Chemical Engineering. 3. 620-622 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 浦野紘平: 第20回水質汚濁学会講演集. 21-22 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 浦野紘平: 化学工学協会第51年会講演要旨集. 225-225 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Okazaki: Proceedings of World Congress【III】of Chemical Engineering. 3. 635-638 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岡崎守男: 環境科学シンポジウム1986講演報告集. 112-113 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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