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湿式錯体および溶融塩法によるNOxおよびSOxの同時吸収除去

研究課題

研究課題/領域番号 61030045
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

佐田 栄三  京大, 工学部, 教授 (60023024)

研究分担者 冨永 博夫  東京大学, 工学部, 教授 (00010760)
熊沢 英博  京都大学, 工学部, 助教授 (70023281)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1986年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワード窒素酸化物 / 硫黄酸化物 / 一酸化窒素 / 二酸化硫黄 / 反応吸収 / 同時除去 / 溶融塩 / 錯体
研究概要

SOxおよびNOxの同時的な除去として、湿式錯体吸収法および溶融塩法について検討したが、それらはそれぞれ独立に実施されたので、研究の成果は別個に述べる。
1.湿式錯体吸収法(佐田・熊沢) 昭和58〜60年度の研究成果を基に鉄(【II】)-EDTA添加【Na_2】【SO_3】水溶液による同時脱硝・脱硫プロセスの概念図を提出した。そのプロセスでは【Fe^(II)】濃度をできるだけ高く安定に保つこと、そのための吸収液の煮沸還元再生と亜硫酸塩の補給、および【SO_2】共存の影響は【SO_2】吸収に伴う吸収液PHの低下を通して現われるので、PH制御が必要である点が重要である。同時除去プロセスの実用化に向けて、【O_2】共存下の長時間連続吸収実証試験と使用済み吸収液の煮沸還元再生実験を行い、以下の知見を得た。煮沸条件下でも20〜60℃の反応温度での先に提案した還元速度則(【Fe^(III)】-【edta^-】およびH【SO(^~_3)】に1次、【Fe^(II)】-【edta^(2-)】に-1次)は成り立つ。また使用済み吸収液の煮沸還元にもその速度式は適用できる。亜硫酸塩の濃度を0.2〜0.25mol/【dm^3】程度に保てば、【O_2】,【SO_2】共存下でも【Fe^(II)】濃度(したがってNO除去率)は長時間現実的なレベル(NO除去率70%)で一定に維持される。【SO_2】が共存すると亜硫酸塩の補給量は低減できる。
2.溶融塩吸収法(冨永) これまでに触媒成分を溶解した低融点溶融塩がNOx,SOxの同時除去に有効であることを見い出した。更に高性能な溶融塩媒体-触媒系の開発を目的として硝酸塩系溶融塩を用いて検討し、次の知見を得た。【SO_2】の酸化、吸収固定に対して高い活性を示したが、高濃度の NOxの発生を伴った。この系にNaOHを添加することにより脱硫率の大幅な向上がみられ、NOxの発生も抑えられた。脱硝反応は、NOと等モルに【NO_2】を同時に供給した場合には促進され、190℃で24%の脱硝率が得られた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐田栄三: Ind.Eng.Chem.Fundam.25. 386-390 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 佐田栄三: Ing.Eng.Chem.Res.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 佐田栄三: Ind.Eng.Chem.Res.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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