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土壌生態系におけるアニオン型重金属の挙動とその環境への影響

研究課題

研究課題/領域番号 61030047
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 英一  京大, 農学部, 教授 (40026414)

研究分担者 山田 秀和  京都府立大学, 農学部, 講師 (60094405)
小林 達治  京都大学, 農学部, 助教授 (60026416)
駒井 豊  大阪府立大学, 農学部, 助教授 (80081496)
堤 道雄  宇都宮大学, 農学部, 教授 (60005618)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードクロム酸 / モリブデン酸 / タングステン酸 / バナジン酸 / 種子根テスト / 土壌呼吸 / B / F値
研究概要

1)アニオン型重金属の土壌中における行動:アニオン型重金属のうち環境中に放出される量がもっとも多く、かつ有機物の分解に影響を与えるとともに自らは還元をうけ、植物や微生物への影響も変化するクロム酸をとりあげ、両者の関係についてしらべた。すなわち分解性(還元能力)をことにする有機物のモデルとしてグルコース,デンプン,セルロースを用い、有機物分解の指標として土壌呼吸を測定したところ、クロム酸によって土壌呼吸は一たん抑制されたのち回復に向うが、そのはやさはグルコース添加の場合がもっとも早く、ついでデンプン,セルロースの順であった。またクロム酸の還元による消失もグルコースでもっとも早く、デンプン,セルロースの順で、クロム酸の消失と土壌呼吸の回復とは時期的にほぼ一致した。2)アニオン型重金属の土壌微生物活性ならびにフロラにおよぼす影響:アゾトバクター(有用),フザリウム(有害)両微生物に対する抑制効果をみたところ、モリブデン酸,バナジン酸がもっとも弱く、クロム酸がもっとも強かった。ところがタングステン酸はアゾトバクターの生育にはほとんど影響しないのに対して、フザリウムの場合は濃度の増加に比例して生育を著しく抑制した。また土壌微生物相に対する影響をみたところ、モリブデン酸,タングステン酸,バナジン酸では大きな変化はなかったが、クロム酸の場合は細菌数の減少によるB/F値の低下,放線菌の著しい減少がみられた。3)アニオン型重金属の植物による呼収と生育への影響:これまで知見のなかったタングステン酸の呼収様式について検討し、植物はモリブデン酸とタングステン酸を区別せずに吸収することを明らかにした。また水稲の種子根伸長阻害を指標にして重金属アニオンの毒性を比較した。その結果栄養塩の有無で傾向は異なるが、栄養塩の共存下ではクロム酸>バナジン酸≒タングステン酸>モリブデン酸の順であった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.YAMADA et al.: J.Chromatography.361. 331-336 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 山田秀和ら: 日土肥誌. 57. 601-603 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.UEDA et al.: Soil Science and Plant Nutrition.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.UEDA et al.: Soil Science and Plant Nutrition.(1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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