• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

環境汚染の継世代的影響

研究課題

研究課題/領域番号 61030048
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

池永 満生  京大, 国立大学(その他), 教授 (70025378)

研究分担者 嶋 昭紘  東京大学, 理学部・動物学教室, 教授 (60011590)
野村 大成  大阪大学, 医学部・放射線基礎医学教室, 教授 (90089871)
亀山 義郎  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40023642)
今井 弘民  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝学研究部門, 助教授 (10000241)
森脇 和郎  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝学研究部門, 教授 (50000229)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1986年度: 15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
キーワード継世代的影響 / 奇形の誘発 / 優性致死 / 発生異常 / 突然変異 / 染色体異常 / DNA修復
研究概要

環境汚染に曝露された個体の胎児や生殖細胞にどのような障害が生じ、それによって子孫にいかなる悪影響がもたらされるかを、主に後代の奇形と突然変異の誘発について調べ、以下にのべるような結果を得た。
1.雄マウスにエチルニトロソウレアまたはジメチルベンツアントラセンを投与して無処理の雌マウスとの交配で得られる【F_1】での奇形に関しては、精原細胞期に作用させた場合には高頻度で奇形が誘発されること、精子期の処理では奇形が生じないことが分った。いずれにしても、生殖細胞を経由して子孫に確実に奇形が誘発されることを世界で初めて明らかにした。
2.妊娠7-13日目のマウスにエタノールを投与して外表奇形を調べた。口唇裂の自然発生率の高いCL/Frマウスの胎生7,8,10日目にエタノールを投与すると、口唇裂の発生率が更に上昇した。
3.主要免疫応答遺伝子群H-2に関するコンジェニックマウスを用いて検討した結果、ウレタンで誘発される骨髄細胞における染色体異常は、H-2内のSとD領域の間に存在する遺伝子によって制御されていることが明らかになった。また、ウレタン以外にも4NQOやマイトマイシンCなどの処理についても同じ結果が得られたことから、この遺伝子は種々の作用原による染色体切断の修復に関与していると考えられる。
4.水圏における汚染の遺伝的影響を高感度に検出するためのテスターとして、メダカの特定座位法によって突然変異を検出する系を4年がかりで開発した。本年度はこの系が突然変異検出系として有用であることを検証するために、突然変異誘発作用がよく分っているガンマー線を用いて劣性可視突然変異誘発の実験を行った。生じた突然変異頻度はほぼマウスにおける頻度と同程度であり、この系の有用性が証明された。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kanji Ishizaki,et al.: Mutation Research. 166. 135-141 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuo Moriwaki,et al.: Current Topics in Microbiology and Immunology. 127. 55-61 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Kameyama,et al.: Congenital Anomalies. 26. 11-24 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Takatoshi Ishikawa,et al.: Journal of National Cancer Institute. 77. 521-528 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Terumi Mukai,et al.: Proceedings of The National Academy of Science,U.S.A.82. 7671-7675 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Taro,Fujii,et al.: Environmental and Experimental Botany. 26. 191-195 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi