• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

環境を汚染する変異原のテストとその評価

研究課題

研究課題/領域番号 61030053
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

早津 彦哉  岡山大, 薬学部, 教授 (10012593)

研究分担者 黒田 行昭  国立遺伝研, 形質遺伝部, 教授 (40000228)
降旗 千恵  東京大, 医科研, 助手 (70012755)
藤堂 剛  大阪大学, 医学部, 助手 (90163948)
菊川 清見  東京薬大, 薬学部, 教授 (90120146)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1986年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
キーワード変異原物質 / 青綿 / 加熱魚肉 / 白菜 / Amesテスト / 染色体切断 / ショウジョウバエ / 培養ほ乳類細胞 / 不定期DNA合成
研究概要

環境を汚染している変異原の実態把握のため、抽出・分離・活性検出について次のような研究を行なった。(1)変異原の分離濃縮には、早津は青綿法に加えて、ブルーセルロース,ブルーレジンを開発した。応用として、菊川は青綿法をクリーンアップ・濃縮に用いて新鮮な魚肉を調理条件に近い条件で加熱した場合、共通してMeIQxと4,8-DiMeIQxが生成することを見出した。また、長尾は癌原性ヘテロサイクリックアミンの定量方法を検討した。青綿法等による部分精製と、電気化学検出器および蛍光検出器を備えたHPLCを組み合わせることにより定量できることが分かった。この方法を用いて加熱食品およびタバコタール中のヘテロサイクリックアミンを分析した。(2)変異原性の検出はAmes法の他、高等動物への危険度評価のためより高等な生物系を用いるテストを開発した。藤堂はショウジョウバエの変異を見る系を使って研究した。眼色が象牙色から赤眼への復帰変異は性細胞レベルでは分子機構が分かっている。今回体細胞レベルでも性細胞の場合と同様の機構で復帰変異が起こっていることを遺伝子工学的手法で証明した。この方法を用いてハエの体細胞突然変異が検出できた。降旗は化学物質を動物に作用させて、標的臓器を取り出して、in vitroで不定期DNA合成を検出する方法を開発した。今回、白菜から単離された変異原物質前駆体をニトロソ化した変異原、1-ニトロソインドール-3-アセトニトリルを調べたところ、修復DNA合成を誘起することを示唆する結果を得、胃発癌の癌原物質あるいはプロモーターとして作用する可能性のあることが分かった。杉山は、ラットの体内での染色体切断を指標とし、ベンツアントラセン誘導体の変異原性と癌原性とを対比検討したところ、よく一致した。また黒田は培養ほ乳類細胞を用いて、エチルメタンサルフォネートにより誘発される突然変異がビタミンCにより抑制されることを見出した。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Hayatsu: Environmental Health Perspectives. 67. 31-34 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kikugawa: Japanese Journal of Cancer Research(Gann). 77. 99-102 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yamashita: Japanese Journal of Cancer Research(Gann). 77. 419-422 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] C.Furihata: CRC Critical Review of Toxicology.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kuroda: Mutation Research. 164. 273 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Ito: Mutation Research. 172. 55-60 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi