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環境要因に対する高感受性集団の応答

研究課題

研究課題/領域番号 61030074
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪医科大学

研究代表者

松本 秀雄  阪医大, 医学部, 教授 (30084809)

研究分担者 薬袋 勝  山梨県立衛生公害研究所, 研究員
玉井 一  九州大学, 医学部, 助手 (00128050)
佐渡 敏彦  放射線医学総合研究所, 室長
武部 啓  京都大学, 医学部, 教授 (10028318)
笹月 健彦  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1986年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
キーワード高感受性集団 / 環境因子 / 遺伝因子 / 遺伝標識 / 硅肺症 / 日本住血吸虫性肝硬変 / 肺癌
研究概要

ある特定の環境要因に暴露された人類集団の中に、特に人体影響を強くうける高感受性集団の存在することが知られている。このような高感受性集団を他から区別している宿主側の遺伝要因を明らかにすることにより、遺伝要因と環境要因との相互作用という観点から環境要因による人体影響発現の機構を解明することが本研究の目的である。
胸腺腫誘発の頻度について、高発系と低発系マウスのX線分割照射後におけるリンパ造血系の回復および免疫細胞の放射線感受性の解析から、低発系のC3Hマウスは高発系のB6,B10,BR,Balb/c系マウスに比して、放射線に対しより抵抗性である。このことは宿主の放射線感受性は胸腺腫誘発感受性を規定する宿主要因の一つであることを示唆する。色素性乾皮症例(XP)は遺伝的に多数の型を示すが、単一の遺伝子によって惹き起こされると考えられる。A群XP細胞とC群XP細胞を比べると紫外線による致死作用の感受性は大差がないのに、突然変異誘発の感受性ではA群はC群に比べ極度に高い感受性を示した。このことは、発生初期における神経細胞への損傷による神経症状の発生の可能性を示唆する。珪肺症の進行例にHLA-BW54,HLA-DR4の抗原頻度が高値を示したことは、その進展にマクロファージを介した免疫反応を遺伝的に拘束している可能性を示唆する。Gm遺伝子についての解析では日本人健康対照群と比較して、珪肺症例で有意の差を認めた。またHBs陽性群では有意差は認められないが、肺癌と肺癌を伴う肝硬変では有意の相関を認めた。日本住血吸虫症の集団では肝硬変を発症する高感受性集団の存在を明らかにした。日本住血吸虫性肝硬変を発症する高感受性集団を規定する主遺伝子が存在し、これはHLA-DQ分子を介する免疫抑制T細胞を規定する免疫抑制遺伝子であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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