• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

都市気候における緑の緩衝機能

研究課題

研究課題/領域番号 61030075
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関関西大学

研究代表者

堀江 悟郎  関西大, 工学部, 教授 (70001071)

研究分担者 平岡 久司  京都大学, 工学部, 助手 (80115922)
中村 泰人  京都大学, 工学部, 助教授 (60025963)
広川 美子  京都大学, 工学部, 助手 (40001234)
本條 毅  東京大学, 農学部, 助手 (60173655)
高倉 直  東京大学, 農学部, 教授 (50011929)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1986年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワード微気象 / リモートセンシング / 生体気候 / 街路樹 / 開口部 / 室内環境
研究概要

ランドサットTMデータを使用して、環境の快適さを計る重要な指標の一つである都市内緑地の分布を求めた。従来は困難と言われていた、混在ピクセル内の小規模な緑地の抽出のため分類手法にファジークラスタリングを用いた。解析対象地域を東京都港区内とし、港区の緑地環境調査の結果をグランドトルスとして用いて、TMデータより求めた緑地分布と比較して結果、緑地の位置ばかりでなく、緑被率の値の分布も極めて似ていることがわかる。緑被率の低い緑地も、かなり正確に抽出されている。小規模な緑地についても、この方法によりかなり正確な把握が可能であることが分かった。
植栽状況の異なる地上の3ケ所で市街地スケールの熱環境観測を行った。人間は、一般に歩行等の行動を伴っているので、人体近傍の熱環境も移動に伴って変化する点に留意して観測した。地表面材料の材質の違いがあっても、樹木の葉によって日蔭ができるか、できないかに依存して、地表面温度が大きく変わることが確かめられた。材質の違いよりも、日蔭の有無の効果が大きいことを示すものであり、局所気候への樹木の葉による緩衝機能が大きいことが、観察により明らかとなったが、材質の違いに、特に芝生などの緑も、表面温を下げることによって微気候緩衝に有効である。
高層住戸と戸建住戸とにおいて、植栽のある外と内とを面している開口部の開閉状況を24時間連続で年間にわたる自動記録を行った。その結果、室内の居住性より戸外の居住性の方が明らかに悪い場合(室内で暖冷房している場合も含む)、夜間等で特に防犯上の問題のある場合、プライバシーを特に確保する必要のある場合を除き、高層住戸,戸建住戸共、開口部を閉鎖して形成される室内環境よりも、植栽等のある外部空間に向って開口部を開放して形成される室内環境の方を選択して居住していることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 堀江悟郎,中山徹: 日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 27. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 堀江悟郎,中山徹,三宅毅: 日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 27. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 広川美子,池田聡実,城野敏江 他: 日本建築学会近畿支部研究報告集計画系. 27. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 本條毅,高倉直: 造園雑誌. 50(5). (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 本條毅,高倉直: 農業気象. 43. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi