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ダイオキシ関連物質の環境動態と生物影響

研究課題

研究課題/領域番号 61030077
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関摂南大学

研究代表者

樫本 隆  摂南大, 薬学部, 教授 (50158838)

研究分担者 高山 幸司  摂南大学, 薬学部, 助手 (60179562)
尾垣 淳治  摂南大学, 薬学部, 助手
宮田 秀明  摂南大学, 薬学部, 助教授 (80167676)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1986年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード人体汚染 / 有機塩素化合物 / ポリ塩化ジベンゾ-P-ジオキシン / ポリ塩化ジベンゾフラン / 鶏胚 / 肝臓薬物代謝酵素活性 / 食品汚染 / 環境汚染
研究概要

ダイオキシン関連物質の環境動態を明らかにするために各種貝類,鶏,豚,牛,牛乳,人体脂および臓器等約90検体の分析を行った。その結果、ムラサキイガイ中のPCDDs濃度は採取地が大阪湾北港,岬町,汚染の少ないと思われる北海道噴火湾・利尻島の順に低い残留濃度を示した。なお、市販のアサリ,シジミ,カキからも検出され、その異性体成分率も類似していた。他方、大都市,地方都市で採取した人体脂分析値は大都市居住者に高く、特にHex,Hep,Oct-CDDsの高塩素化物の残留濃度が高い傾向が認められた。その際、同一人の肝臓中のTCDD濃度は脂肪中に比べて相対的に低い値を示していた。何れにせよ、ムラサキイガイ,人体脂肪試料共に残留濃度に地域差を認め、PCDD汚染が人間活動と密接な関係にあることをうかがわせている。なお、牛乳,牛肉,鶏肉からもPCDDsを検出し、比較的寿命の短い鶏の汚染経路の解明が食物連鎖解明の糸口となると考えられる。
生物影響については2,3,7,8-TCDD標準品,3-MCおよび焼却飛灰のベンゼン抽出物を用いて鶏胚および一日雛肝臓のマイクロゾーム画分のAHH,Aminopyrine N-demethylase(APND),7-Ethoxycoumarine O-deethyla-se(ECOD)およびEthoxyresorufin O-deethylase(EROD)の4種類の薬物代謝酵素活性誘導能を検討した。その結果、各酵素活性のコントロール値および薬物投与時における酵素活性増加量などから、一日雛よりも鶏胚がより適した生物であることが判明した。そこで、鶏胚に各種薬物を与えたところ、すべての酵素活性の上昇が確認された。特に、2,3,7,8-TCDDおよび3-MCと飛灰抽出物が同様な誘導能を示すERODおよびAHHを指標とした生物影響評価の一手法を採用することにした。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] H.Miyata;K.Takayama;J.Ogaki;T.Kashimoto: Chemosphere.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] J.Ogaki;K.Takayama;H.Miyata;T.Kashimoto: Chemosphere.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

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