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日本における土壌,底質および植物体中有害金属元素の自然界値

研究課題

研究課題/領域番号 61035011
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関茨城大学

研究代表者

浅見 輝男  茨城大, 農学部, 教授 (20011877)

研究分担者 南澤 究  茨城大学, 農学部, 助手 (70167667)
久保田 正亜  茨城大学, 農学部, 助教授 (40007688)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード自然界値 / 有害金属 / 水田土壌 / 畑土壌 / 森林土壌 / 湖沼底質 / 米
研究概要

本研究は特には汚染の孝えられない土壌(水田,畑,森林)、湖沼底質および植物(米)中の有害金属元素含有率を求め、いわゆる自然界値を明らかにすることを目的として行ない、以下の知見を得た。
1.土壌(水田,畑,森林)の有害金属元素の自然界値:各種土壌の表土についてCd,Zn,Pb,Cu,Ni,Cr,Co,Fe,Mn,V,Sb,Biの含有率を明らかにした。この値はBowenによる世界の土壌の「中央値」と比較するとCd,Co,Vがほぼ同程度、Biが高く、それ以外の金属含有率は低かった。Iimuraによる非汚染土壌の平均値と比べるといずれの金属の含有率も低かった。環境庁による重金属自然賦存量調査の値と比べるとCd,Zn,Pb,Mnが同程度、その他の金属含有率は低かった。なお日本の土壌におけるSb,Biの自然界値についての報告は今日までない。地目別にみると水田土壌〉畑土壌≧森林土壌の傾向がCd,Pb,Ni,Cr,Co,Fe,Biについて認められた。またMclaren & CrawfodによるCuの分画法を改良し、土壌におけるCd,Zn,Pb,Cuの存在形態を明らかにした。
2.湖沼底質における有害金属元素の自然界値:霞ケ浦底質の非汚染と考えられる部分と牛久沼底質を用い、有害金属元素の平均含有率を明らかにした。土壌に比べて湖沼底質の金属含有率はCu,Ni,Co,Feがかなり高く、Cd,Cr,Sb,Biはほぼ等しかった。
3.植物(米)のCdの自然界値:人為的汚染が特には考えられない奈良県生駒郡平群町久安寺の農家保有米を集め分析したところ、50±19μg/gのCdが検出された。この値はMasironiらによるブラジル,イラン,ガテマラ,アメリカ,ドミニカ,台湾,フィジー,ペルー産米のCd含有率より高く、日本産米は外国産米に比べCd含有率が高いとする見解と一致する結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久保田正亜: 人間と環境. 12. 24-31 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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