研究課題/領域番号 |
61035026
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研究種目 |
環境科学特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
佐々 学 富山医薬大, 国立大学(その他), その他 (90090480)
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研究分担者 |
五十嵐 隆夫 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (70126506)
荻田 善一 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40109111)
小西 健一 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20019863)
熊谷 朗 富山医科薬科大学, 副学長 (50072799)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ユスリカ / Chironomidae / アレルギー / 抗原 |
研究概要 |
1.日本産ユスリカの分布と生態の研究、(1)琶琵湖に発生するユスリカについて検索をすすめた結果、湖岸で採集した成虫から49種,湖底にすむ幼虫を採集し研究室内飼育により羽化した成虫から46種,合計して71種類のユスリカ科が確認され、その記載をまとめて滋賀県琶琵湖研究所から刊行されることとなった。うち7種は動物学上の新種と判断され、さらに5種は日本未記録種であった。これによりこの湖の豊富な動物相の一面が初めて明らかにされた。なおアカムシユスリカ,オウユスリカの両種については、ライトトラップ採集によりその成虫の発生状況の季節消長を示すことができた。(2)北海道の山岳地にある阿寒湖、屈斜路湖などにすむユスリカ類について、湖岸での成虫採集標本の検索が完了した。その結果合計して28種のユスリカ科が固定され、うち11種は新種、6種は日本未記録種であった。これらのうち、北欧の湖と共通するものが数種類認められたのは注目に価する。この結果は国立公害研究所研究報告に発表される。(3)富山平野を流れ、富山市を貫流しているいたち川とその支流松川のユスリカについて、川岸の成虫採集と川底の幼虫採集をおこない、合計して51種の発生が確かめられた。そのうち10種は新種で、とくにMetriocnemini族の未記録種が多いことが注目された。 2.ユスリカ抗原によるアレルギー疾患の分布と発生状況についてさらに検索がすすめられ、とくに湖沼から発生し全世界に分布しているオウユスリカChironomus plumosusの強いアレルゲン性がさらに確かめられ、アカムシユスリカ等と共にその抗原診断液を作り広く日本各地でユスリカによる喘息の分布を調査する研究が進展した。これら重要ユスリカ種の実験室内飼育もさらに進展し、かつその虫体成分のアレルギー活性の解析がさらに明らかにされつつある。
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