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硝酸態窒素による地下水汚染の実態調査とその防止法

研究課題

研究課題/領域番号 61035029
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

園田 洋次  岐大, 農学部, 教授 (80021682)

研究分担者 原 徹夫  岐阜大学, 農学部, 助教授 (50021720)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード硝酸態窒素 / 地下水汚染 / ボーリング調査 / 硝酸化成能 / 施用窒素質肥料 / 石灰・苦土質肥料 / 窒素肥培管理
研究概要

硝酸態窒素による地下水汚染が進行している農耕地(濃尾平野の一端に位置する各務原洪積台地)を対象として実態調査を実施し、汚染原因について解明することを主眼とした。調査対象農耕地のうち、地下水中の硝酸態窒素量が著しく高濃度を示す地点を中心に地下水流の方向を考慮した6地点を選び、地下深30〜80mのボーリング調査を行い、深度別地下水中の硝酸態窒素およびその時期別変動値を調べた。現地調査より、対象とした各地点とも硝酸態窒素の著しい富化現象が認められ、最高値は60ppmにも達している。また深度別による硝酸態窒素濃度差は大きく、概して深度5mでは30mに比較してはるかに高い硝酸態窒素濃度を示している。このように地下深度間で濃度的な相関性が認められない点より、これら層位間に不透水層の介在がうかがえ、これが2分していると推察される。一方、各地点とも硝酸態窒素量と降水量との間には量的相関が認められ、多量の降雨後では硝酸態窒素濃度を著しく高め、この傾向は深度5mにおいてとくに顕著であった。これについては単に硝酸態窒素量の動態のみでなく、石灰、苦土量についてもほぼ類似のパターンが示され、これらが肥料として施用される主要形態の1つである点、また調査地点における窒素施用試算量との間に密接な相関性が認められる点、さらには表層土における硝酸化成能が大きい点などを考えあわせて、表層部での硝酸態窒素富化が一次的汚染源として考えられ、汚染物質として各種窒素質肥料を推定した。したがって今後は地下深層にいたる二次的汚染経路を明らかにし、表層部における一次的汚染との因果関係について解明することを主軸として、汚染内部構造の立体的解析を行い、一方では汚染をもたらさない窒素の施用形態、施用適量および時期など、特別とされる窒素肥培管理技術を早急に確立することが必要とされる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yamauchi,T.: Plant Cell Physiology. 27. 729-732 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yamauchi,T.: Plant and Soil(Netherlands). 93. 223-230 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 園田洋次: 日本土壌肥料学雑誌. 56. 561 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 原徹夫: 日本土壌肥料学雑誌. 56. 511-512 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 原徹夫,日本土壌肥料学会編: "植物生産性の生理生化学V.無機元素の生理機能からみた植物生産" 博友社, 25 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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