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ヒト・食品を含むダイオキシン等の環境分布調査

研究課題

研究課題/領域番号 61035050
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

立川 涼  愛媛大, 農学部, 教授 (50036290)

研究分担者 河野 公栄  愛媛大学, 農学部, 教務職員 (50116927)
脇本 忠明  愛媛大学, 農学部, 助教授 (30036321)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1986年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードPCDD / PCDF / PCP / CNP / ダイオキシン / ジベンゾフラン / 環境分布 / 人体汚染
研究概要

日本におけるヒト・食品を含む環境調査ならびに外洋動物を供試する地球規模の広域調査を行った。
(1)わが国の一般人体脂中のPCDD/PCDF:わが国の一般人体脂中総PCDD/PCDFは、PCDD平均490ppt(1500〜75ppt)、PCDF平均50ppt(120〜70ppt)で、濃度および異性体組成は欧来のそれとほぼ同じであった。このことは共通の汚染源の存在あるいは汚染源の多様性を示唆している。
(2)ヒトの食品由来のPCDD/PCDF1日摂取量:食事からのPCDD/PCDF摂取量を推定するために、日本人の標準食品摂取量とその食品群に基ずき1986年7月松山市内の7ケ所のマーケットで7日分(21食)の食品を購入し分析した。1日摂取総量は6000pgで、その内訳は、野菜が最も高く、ついでタマゴ、鶏肉、豚肉、米類、魚介類、植物油、牛肉の順であった。とくに、鶏肉とタマゴについては、その主要なPCDD/PCDF給源が配合飼料と考えた。
(3)土壌中のPCDD/PCDF:土壌としては、水田土壌、都市部非農耕地土壌、河川・沿岸底質を調査した。供試した全ての土壌にPCDD/PCDFを検出したが、とくに水田土壌は著しく高く、数10ppbのレベルであった。しかしその主要な成分は、4塩化物と8塩化物であり除草剤CNPとPCPに由来するものと考えた。わが国の環境におけるPCDD/PCDF負荷の大半はこの水田土壌にあることから、ヒトを含む日本の環境に古くから影響を及ぼしていた可能性が強い。こうした事態は欧米諸国とは異るわが国特有の問題であり、その現状把握と影響評価は急務と考えられる。
(4)海洋動物のPCDD/PCDF:海洋汚染の指標としてイルカについて調査を行った。分析点数が少ないので明確にはいえないが、魚を通してPCDD/PCDF汚染が進行していることを示唆した。とくに、PCDFの濃度が高く、その給源の解明は重要な課題であろう。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 脇本忠明: Chemosphere.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小野光広: Chemosphere. 15. 1629-1634 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小野光広: Chemosphere.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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