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光化学大気汚染物質としての亜硝酸エステルとその前駆体の定量

研究課題

研究課題/領域番号 61035059
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関大阪府立大学

研究代表者

宗森 信  阪府大, 工学部, 教授 (50081435)

研究分担者 青木 豊明  大阪府立大学, 工学部, 助手 (20081440)
前田 泰昭  大阪府立大学, 工学部, 講師 (80081438)
末高 透  大阪府立大学, 工学部, 助教授 (60081436)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1986年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード光化学スモッグ / 亜硝酸エステル / アルコール / 代替燃料 / 窒素酸化物
研究概要

1.自動車排ガス中の微量アルコールの定量 2種の排気量の自動車の排ガスを種々の運転条件下で採取し、これをクロム酸混液で洗浄したパイレックスガラス容器に満たし、【NO_2】(200ppm)を添加して30分放置し、容器内の空気をECD-GCで分析し、生成した亜硝酸エステルを定量して排ガス中のアルコールを定量した。自動車の排ガス中にはメチル,エチル,N-プロピル,イソプロピル,イソブチルアルコールが存在していた。これらのアルコールの中ではメチルアルコールガ一番多く2〜3ppm存在していた。
2.排ガスからの亜硝酸エステル生成 自動車の排ガスをテドラーバッグおよびパイレックスガラス容器に満たし暗反応で生成する亜硝酸エステルを分析した。亜硝酸エステルはパイレックスガラス容器内ではテドラーバッグ内の約10倍の速さで生成し、光反応ではさらに速く生成することが解った。また粒子状物質上での亜硝酸エステル生成についても検討し、粒子状物質に【SO_2】または【SO_3】が吸着している場合にはきわめて迅速にアルコールと【NO_2】の反応によって亜硝酸エステルが生成することを明らかにした。
3.大気中の【HO_2】ラジカルの測定 亜硝酸エステルは大気中での光分解で【HO_2】ラジカルを生成することが知られている。そこでルミノール化学発光法による化学増巾法によって【HO_2】ラジカルの測定を試みた。大気中の【HO_2】濃度は正午付近で最大値を示し数ppt〜数十pptの濃度で存在することが明らかとなった。また【HO_2】濃度の1日の変動は、オゾン,PAN,日射量の変動と良い相関があった。【HO_2】は夜間には全く検出されないため、これを測定することによって実際にその場で起っている光化学スモッグ反応の程度を評価できると考えられる。この様に以上の3つの結果から、自動車から排出されたアルコールと【NO_2】から亜硝酸エステルが生成し、それが【HO_2】ラジカルを生成し光化学反応に寄与していることが分った。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yasuaki MAEDA;Yoshifumi FUJIO;Makoto MUNEMORI: Chemistry Letter. 2127-2130 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 前田泰昭,竹中規訓,宗森信: Chemistry Express. 2. 145-148 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.MAEDA;Y.FUJIO;M.MUNEMORI: The Analyst.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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