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有機大気汚染成分の簡易化学計測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61035062
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関成蹊大学

研究代表者

飯田 芳男  成蹊大, 工学部, 教授 (10054264)

研究分担者 出川 久雄  東洋曹達研究所, 助手 (10180100)
代島 茂樹  成蹊大, 工, 助手 (60095940)
研究期間 (年度) 1984 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード有機大気汚染成分 / 簡易モニタリング / パーソナルモニター / イオントラップ式質量分析計 / 化学イオン化 / GC / MS
研究概要

1.パーソナルサンプラーの試作-小型直流モーターにより往復動式の吸引ポンプを駆動させて大気を吸引し、サンプリング管(4mmid×約100mm,充填剤Tenax GCなど)に汚染成分を常温で捕集する方式で、大きさは10cm(H)×7cm(W)×2.4cm(D),約85gであった。吸引空気量はメカニカルカウンターにより求め、電源は1.5〜3Vの乾電池を用い別ケースに収めた。また47mm径の石英繊維フィルターをつけた漏斗状アダプターを装着して大気浮遊粉じんを捕集できるようにし、大気を直接捕集する場合には1lのテドラバックを入れた気密の冷蔵庫用プラスチックケースを利用し、これをサンプラーで減圧して採取できるようにした。ポンプの吸引速度は3Vで無負荷時約2l/min,0.2gの充填剤をつめたサンプリング管使用時約160ml/minであった。
2.吸着成分の回収率-サンプリング管を加熱導入装置により約1分間で260〜280℃まで急速加熱したのち、Heを30〜60秒間通して吸着成分をGCまたはGC/MSへ導入したとき、スチレンで96〜98%の回収率を得た。ppbレベルの各種混合標準ガスによるサンプリングから定量までの全回収率はヘキサン以上のn-アルカン,B,Tなどで80〜100%であった。
3.定量系の検討-イオントラップ式でGC/MS,負イオン化学イオン化MS法,放電-化学イオン化MSなどを検討し、4.の実際試料の測定に用いた。
4.応用例-常温吸着で大気1〜10lを採取し、数〜数10ppbのB,T,X,h-アルカン,アルキルベンゼン,トリクロロエタンなどを、またテドラバッグに約1lの空気を採取し、非濃縮のままppbレベルの各種のハロゲン化炭化水素を検出した。さらに僅か1〜10lの空気を吸引してフィルター上に浮遊粉じんを捕集し、その中性抽出液からGC/NCIMS法により10〜500ng/【m^3】のB(a)Pを検出した。放電を利用したMS法では汚染成分を空気とともに直接MSに導入して測定できた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 飯田芳男,代島茂樹: 分析化学.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田芳男,代島茂樹: 日本化学会誌.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田芳男,代島茂樹: 分析化学.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田芳男,代島茂樹 他: "環境モニタリングのための大気成分および水質成分の簡易分析法の開発" 文部省「環境科学」特別研究環境情報班, 145 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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