研究課題/領域番号 |
61040041
|
研究種目 |
エネルギー特別研究(エネルギー)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
木地 実夫 鳥取大, 工学部, 教授 (60026002)
|
研究分担者 |
鍵谷 勤 京都大学, 工学部, 教授 (00025826)
岡本 弘 愛知工業大学, 工学部, 教授 (20089478)
山下 晋三 京都工芸纎維大学, 工芸学部, 教授 (30025853)
三田 達 東京大学, 工学部, 教授 (10013632)
安西 晟 鳥取大学, 工学部, 教授 (50025904)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1986年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
|
キーワード | 循環再利用 / 木質バイオマス / 廃プラスチック / 廃ポリウレタン / リグニン / 熱分解 / エネルギー回収 / 複合再生 |
研究概要 |
1(1)シリカ・アルミナ触媒の存在下でポリエチレン(PE)を接触分解させると、430℃,12秒で完全にガス化することを見い出し、接触分解の有用性を明らかにした。分解機構として、PE→熱劣化PE→接触劣化オリゴマー→液状生成物→ガス状生成物の経路を提唱した。(2)溶融塩を熱媒体として、連続式ガス化装置で、750〜850℃の温度で木材および木材チャーの水蒸気ガス化の最適条件を検討し、発熱量14〜19MJ/【m^3】の中カロリーガスを得た。 2(1)ポリスチレンの液相塩素化で高屈折率の透明性の優れたフィルムを得ることができた。これを370〜450℃で熱分解して得られるオリゴマーの構造を決め、P-クロロスチレンの低重合で得られるオリゴマーとの構造上の相違を明らかにした。(2)ポリスチレン,PMMA,エチレンプロピレン共重合体(P(E/P))の光開始熱分解反応を160〜200℃の範囲で検討し、開始剤当りの主鎖切断率を求めた。P(E/P)では、開始剤消費当りの油回収率は他のポリマーに比べかなり高いことを見い出した。 3(1)ポリウレタンをポリエチレングリコール中、150℃で分解し、回収ポリオールの再使用適合量を検討し、30〜40%の置換が可能であることがわかった。また、回収アミンはTDI原料として使用できることを明らかにした。(2)四塩化炭素または極性モノマーの存在下に、廃棄高分子を放射線照射やプラズマ処理すると、PEやポリプロピレンなどの非極性プラスチックの表面に極性基を導入することができ、この方法を、極性プラスチックが混入している都市ゴミの再資源化プロセスへ応用できる可能性を見い出した。(3)リグニンの化学改質によって、加硫ゴムの強度特性をあまり損わずに、可塑性を著るしく向上させることができることを見い出した。さらにブタジェン-クロロブタジェンゴムの補強剤に用い、カーボンブラックの補強特性に匹敵する改質の最適条件を求めた。
|