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正常日本人の環境中のトリチウムによる汚染の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61050020
研究種目

エネルギー特別研究(核融合)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

森川 尚威  東大, 国立大学(その他), 教授 (70011525)

研究分担者 野川 憲夫  東京大学, アイソトープ総合センター, 教務職員
今堀 彰  順天堂大学, 医学部, 助教授
東郷 正美  東京大学, 教育学部, 教授 (70041283)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1986年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
キーワード低バックグラウンド測定 / 液体シンチレ-ション測定装置 / トリチウム / 計数効率 / バックグラウンド
研究概要

トリチウムによる被曝線量の計算に必要な摂取,排泄,残留などのモデルを日本人について求め、さらに現在の正常日本人のトリチウム環境を把握するためには、空気,水,食物,呼気,血液,屎尿中の低濃度のトリチウムを精度よく測定することが必要である。このために、今年度設置したAloka社製の低バックグラウンド液体シンチレ-ションシステム(LSC-LBIR)について、とくに配慮した方策とその効果およびシステムの性能について列挙する。〔バックグラウンド〕検出部への天然放射性物質の侵入を防ぐために窒素ガスをタ-ンテ-ブルのエレベ-タ-の部分から送入し、毎分数十mlの流量で検出部を通過する工夫を新たに行った。これにより、バックグラウンド(BG)が約0.5cpm低くたっている。繰り返し測定の際、1回目の値が2〜10回目の値より高いことは、回転試料棚のバイアルにプラスチック製のコップを被せることにより解決した。なお同様の条件で100mlのテフロンバイアルに100mlのアクアゾル-2を入れた試料について測定したところ、窒素を流さないときは2.51cpm,流すと1.98cpmに低下した。また、茨城県高萩市の鉱泉水を含水率37〜47wt%の3サンプルについて測定したところ、いずれの場合にも3.3cpmであった。〔計数効率)Amersham社製のトリチウム水(TRR9)とアクアゾル-2を20mlのガラスバイアルおよび100mlのテフロンバイアルに調製した手製のquenched setで求めた。20mlのガラスバイアルでは20%,100mlのテフロンバイアルでは17%であった。いずれのバイアルの場合にもタ-ンテ-ブルにアルミ箔を敷くと2%計数効率が向上した。〔検出限界〕100mlのテフロンバイアルを用い、含水率を45%,計数効率を17%とした場合、高萩の水のBGを3.3cpm,測定時間を500分とすると、検出限界(30)は0.75Bg/l(20pCi/l)となる。また、BGに100mlのアクアゾル-2の1.97cpmを採用すると0.58Bg/l(16pCi/l)となる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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