研究課題/領域番号 |
61050021
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研究種目 |
エネルギー特別研究(核融合)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岡本 真実 東京工大, 原子炉工学研究所, 教授 (40016853)
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研究分担者 |
渡辺 国昭 富山大学, トリチウム科学センター, 教授 (50001326)
西川 正史 九州大学, 工学部, 助教授 (90026229)
庄司 多津男 名古屋大学, プラズマ研究所, 助手 (50115581)
藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助手 (20016869)
田中 知 東京大学, 工学部付属原子力工学研究施設, 助教授 (10114547)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
1986年度: 17,100千円 (直接経費: 17,100千円)
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キーワード | トリチウム / エッジプラズマ / PDP / プラズマイオン分析 / プラズマ透過 |
研究概要 |
本年度は、(1)ECR加熱によるエッジプラズマの生成と、そのプラズマイオン種の同定,並びに重水素プラズマによる材料透過研究と、(2)RF加熱による高密度エッジプラズマの生成装置の設計・製作・試験を重点的に行った。特に、(1)のECR加熱プラズマによる実験装置では、トリチウムの導入の為の十分な配慮を加えて、安全性の確保につとめた。 ECR加熱プラズマ実験では、比較的低エネルギーのプラズマの生成を図って、高い圧力領域における(【10^(-2)】〜【10^(-3)】+Orr)プラズマを得て、プラズマ中の生成イオン種の直接分析を試み、プラズマ挙動についての多くの知見を得た。重水素プラズマのステンレス板のいわゆるPlasma Driven Permeation実験では、室温に近いエネルギーのプラズマによっても明確なプラズマ透過が表れること、このプラズマ起因の透過は、バイアス電圧をかけて、イオンを加速しても変らず、圧力に大きく依存すること、即ち、試料に流れる電流(電子の量)に対応して変化することが見い出された。 また本装置によるプラズマ制御技術も十分浸得され、イオン種分析などの技術も確立され、漏減の防止も安全な域へ達した事により、近々将来のトリチウムの導入による本格的研究が可能となったと考える。 一方、より高い密度のエッジプラズマを用いたより実際条件に近い研究を行う為のRF加熱によるプラズマ実験装置は、水素による放電において、イオン密度に【10^(12)】以上を達成するに至っており、現在、水素/重水素によるプラズマ制御技術の検討を進めている。この方式は、イオン温度は数eV以上で、90%以上のイオン化率を示す優れた方式であり、高密度・低温とされるエッジプラズマの挙動の研究に最適であり、システムとしてはトリチウムの導入の為の工夫を要するが、こと点に関してもいくつかの技術的対処が考案されている。
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