研究分担者 |
小森 彰夫 九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (50143011)
佐藤 徳芳 東北大学, 工学部, 教授 (40005252)
奥田 孝美 名古屋大学, 工学部, 教授 (30022990)
等々力 二郎 名古屋大学, プラズマ研究所, 助教授 (30059670)
伊藤 公孝 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (50176327)
|
研究概要 |
本研究では近年高温プラズマの安定な閉じ込めを実証しつつあり、かつ定常運転可能な外部導体系トーラス閉じ込め研究に的をしぼり、定常核融合炉プラズマ実現のために必要な閉じ込め配位の策定、及びそのために必要かつ未解明の分野の実験的解明をはかる事を目的とする。昭和61年度は以下のような研究成果を得た。 【I】)外部導体系(ヘリカル型)トーラスによるプラズマ閉込めについて (1)磁気流体特性(平衡・安定性)(2)輸送現象,プラズマ閉込め、(3)真空磁場特性、(4)核反応プラズマの諸特性等の総合的観点から実験データ,理論解析の両面に亘って検討を進め最適化に関する策定方法,評価関数の選定作業を得た。 【II】)個々の課題については以下のようになる。 (1)磁気流体平衡・安定のコード(平均化法HーAPPOLO,HーERATO,3次元平衡コード)を完成し、ヘリカル磁場配位のパラメタサーベイを行い、磁気流体特性,真空磁場配位からの良好なパラメタ領域を見出すことができた。(2)輸送については粒子軌道解析,磁気座標によるモンテカルロ計算,輸送コードを完成し、磁場配位と粒子閉込め,輸送の関連を明かにした。これを用いた最適化作業は次年度になる。(3)実験研究としてはミラー磁場中プラズマの電位を端電極によって制御し電場とプラズマの輸送の関係の基礎現象を解明するとともに大型装置でのビームプローブによる計測法の開発を行っている。(4)ダイバータ・周辺プラズマについては小型トカマクによるエルゴディック層の研究を進め、磁力線の性質とプラズマの振舞の解明を行うとともにビームプローブ法の開発を行っている。これも大型装置への適用を次年度に行いダイバータ・周辺プラズマの実験研究を進める予定である。
|