研究課題/領域番号 |
61050032
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研究種目 |
エネルギー特別研究(核融合)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 茂利 京大, 理学部, 教授 (20025240)
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研究分担者 |
阿部 宏尹 京都大学, 工学部, 講師 (30026140)
渡辺 二太 広島大学, 核融合理論研究センター, 助教授 (70023728)
出原 敏孝 福井大学, 工学部, 助教授 (80020197)
曄道 恭 京都大学, 理学部, 助教授 (50025384)
築島 隆繁 名古屋大学, 工学部, 教授 (20023020)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
44,000千円 (直接経費: 44,000千円)
1986年度: 44,000千円 (直接経費: 44,000千円)
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キーワード | 核融合プラズマ / 高周波加熱 / 高周波電流駆動 / プラズマ波動 / プラズマ輸送 / プラズマ電流制御 / 計算機シミュレーション |
研究概要 |
1.高周波加熱と電流駆動に伴う諸現象、こくにプラズマ輸送と制御について研究の現状と問題点を大、小のワークショップで議論し、今後の研究課題を検討した。 2.理論・シミュレーションの研究ー(1)加熱、電流駆動のプラズマ輸送への影響をシミュレーションにより検討するとともに系統的な理論のモデル化に着手した。(2)高周波電磁場による巨視的不安定性の制御を示した。(3)プラズマと高周波電磁場相互作用の基礎過程を解明し、とくに加熱効率の向上、新しい粒子加速、アンテナとプラズマ相互作用が検討された。これらの問題解明に有効な新しい数値計算法が開発された。 3.高周波加熱におけるプラズマ輸送と制御の実験ー(1)ICRF遅波加熱におけるポロイダルモード制御の有効性を検べるとともに、速波による加熱のためにモード制御のアンテナを試作した。(2)一方、IBW加熱の実験では波の伝播,吸収,モード変換を観測し、理論と一致することが示された。 4.高周波駆動プラズマにおける輸送と制御の実験ー(1)本実験のターゲットプラズマとして必要不可欠な電流駆動プラズマを次の3つの方式によって形成し得た。(a)低域混成波電流駆動プラズマ(b)電子サイクロトロン電流駆動プラズマおよぶ(c)高周波トカマクプラズ。(2)これらのプラズマの高エネルギー電子流の生成過程を、試作した軟X線トモグラフ,ならびにサイクロトロン輻射スペクトル分析器によって検べた。(3)これらのプラズマの輸送過程を解明するための散乱計測装置とプローブ測定装置を試作した。(4)短パルス電圧を印圧してトカマクの電流分布の変化を検べた。 5.高周波加熱プラズマの計測ー(1)新しいイオン温度測定法である駆動散乱法を開発研究中である。これに必要なパワー変調型高出力レーザービームが試作された。(2)大振幅波によるプラズマの形態変化とプラズマ輸送とが検べられた。
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