研究課題/領域番号 |
61103007
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 埼玉工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 周一 埼玉工大, 工学部, 教授 (20016710)
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研究分担者 |
千田 貢 京都大学, 農学部, 教授 (90026419)
相沢 益男 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016742)
石橋 信彦 九州大学, 工学部, 教授 (00037673)
小畠 陽之助 北海道大学, 工学部, 教授 (80028092)
山崎 升 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50016284)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
30,400千円 (直接経費: 30,400千円)
1986年度: 30,400千円 (直接経費: 30,400千円)
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キーワード | 分子情報変換膜 / バイオセンサ / 結合タンパク質 / 合成イオノホア / 生理活性物質 / 酵素素子集積化 / アフィニティ |
研究概要 |
本研究は分子情報を効率的かつ選択的に検知しうる種々の分子情報変換膜の設計や分子認識の発現機構の解明を行ない、分子情報変換機能を有する膜を用いた計測センサシステムを開発するものである。◎基礎研究グループでは、1.有機薄膜やリポソーム中を通して選択的にカリウムイオンを輸送するカルボン酸型ポリエーテルを合成した。2.イオンおよび糖などの中性物質の透過性、選択性を制御するグラフトコポリマー膜を構築した。3.高級脂肪酸塩を用いた液体膜で非線形モードをもった電位の自発的発振が生ずる事を見い出した。4.界面リン脂質単分子膜の構造を明らかにし、膜の相転移とイオン透過性の関係を明らかにした。5.リポソームおよび平板型脂質膜に苦味物質や匂い物質を与えると味細胞および嗅細胞と類似の電位変化が生ずることを見い出した。6.好塩菌膜を合成高分子膜中に配向を一方向に揃えて固定化した膜が光応答挙動に優れていることを見い出した。7.α-らせん構造をとりやすいポリペプチドにアントロイル基を導入した糖ペプチドを合成し脂質二重層膜に取り込ませることに成功した。◎応用研究グループでは、8.光ファイバーの先端に蛍光PH指示薬を固定化し、PH4〜7で可逆的に応答する光PHセンサを開発した。9.ISFET上に有機薄膜を形成させた微少アセチルコリンセンサを製作した。10.脂溶性イオンに選択的に応答する電極を作製し、白血球の微小な変化を検出した。11.ニトロベンゼン-水相間のイオン移動に伴う自由エネルギー変化を評価する方法を確立し、生理活性物質の認識を行なう新しい方法を見い出した。12.n型Sn【O_2】上にナフィオン膜を接合させた系を用い溶液中のイオン種を検出するセンサを作製した。 13.オクトラキシンAに対するモノクロナル抗体を利用した分子情報変換膜を作製し、トキシンセンサを構成した。14.植物組識膜を分子情報変換膜として捉えた微量銅イオンの計測法を開発した。
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