研究課題/領域番号 |
61104004
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
和田 八三久 山形大, 工学部, 教授 (20010621)
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研究分担者 |
藤村 忠雄 東北大学, 科学計測研究所, 教授 (90006130)
高橋 清 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (10010795)
西 敏夫 東京大学, 工学部, 助教授 (70134484)
野村 浩康 名古屋大学, 工学部, 教授 (50023081)
高木 堅志郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90013218)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
27,600千円 (直接経費: 27,600千円)
1986年度: 27,600千円 (直接経費: 27,600千円)
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キーワード | 超音波精密測定 / 断熱圧縮率 / 共振法 / パルス法 / ブラッグ反射法 / 高分子超音波トランスデューサ / 超音波フラクトグラフィー |
研究概要 |
超音波精密測定班は、広い周波数域にわたる物質中の音速・吸収の測定法の確立をその主たる目的とする。超音波特定研究の最後の年度にあたり、各分担研究者は3年間の研究をまとめ、多くの成果を挙げた。 1.西は液体の超低周波域の断熱圧縮率の新しい測定法を開発したが、その測定の高速かつ高精度化のため、正弦波を重畳した多周波同時測定を行った。中島は微差圧セルを用い、溶媒と溶液とのわずかな圧縮率の差を検出する方法を開発した。 2.共振法は100kHz-10MHzの周波数域で有効であるが、高木は平面トランスデューサと凹面反射板の組合せセルを用い、卵白の音速・吸収の測定を、野村は各種水溶液の音波緩和の研究を行った。美宅は2枚の凹面トランスデューサの組合せセルで0.9mlの微量での音波測定とその自動化を試み、また同じセルでパルス測定も行えることを示した。 3.パルス法は音波測定のもっとも一般的なものであるが、藤村、坂西はその高精度化と、それによる固体及び生体膜の音波測定を行った。 4.ブラッグ反射法は50MHz-2GHzの高周波,超高周波域の技術で、高木はその高精度化を進めてきたが、それをサファイアなど固体に適用した。 5.岡野は主として液晶を対象として数Hzから1kHzの低周波の微小なずり弾性測定装置を開発した。 6.和田はフッ化ビニリデン-トリフルオロエチレン共重合体を用いて、広帯域トランスデューサ,小型ハイドロホン,トランスデューサアレイ等を製作、その性能評価を行った。柴山は超音波トランスデューサシステムのその支持物も含めての特性評価の方法を研究した。 7.高橋は超音波フラクトグラフィーの技術開発のため、横波超音波の振幅測定法を開発した。
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