研究課題/領域番号 |
61105001
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
武藤 芳雄 東北大, 金属材料研究所, 教授 (90005843)
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研究分担者 |
藤田 敏三 広島大学, 理学部物理, 教授 (20004369)
石川 征靖 東京大学, 物性研究所, 助教授 (70159705)
深瀬 哲郎 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (90005900)
藤森 啓安 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005866)
間瀬 正一 九州大学, 理学部物理, 教授 (70037141)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
40,000千円 (直接経費: 40,000千円)
1986年度: 40,000千円 (直接経費: 40,000千円)
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キーワード | La-Ba-Cu酸化物 / La-Sr-Cu酸化物 / Y-Ba-Cu酸化物 / A15型化合物 / シュブレル相化合物 / 稀土類化合物 / ウラン系化合物 / 上部臨界磁場 |
研究概要 |
本研究は 東北大金研 武藤・深瀬・藤森,九大理 間瀬,東大物性研 石川 広島大 藤田,阪大基礎工 朝山,大阪府大 奥田が、各自のグループの教官技官及び大学院学生とともに磁性超伝導体を含む新しい金属間化合物を創造し、超伝導特性を中心とした諸物性を解明するため組織された。 特定研究も3年目に入り、新物質製作用装置としては、間歇化学蒸着法・低温高速スパッタ法(間瀬)・2元スパッタ蒸着装置法(藤森)・高圧REEB溶解法(深瀬)・RF真空炉法(石川)が完成し、稼動に入った。また新超電導物質作製のため、かなり高価な貴金属、稀土類金属、アクチナイド系金属も購入した。また弱い磁性を明らかにするため、SQUID磁束計(深瀬)・高精度帯磁率測定装置(石川)も購入、使用されるに致った。 研究対象の物質群は、A15型化合物,シュブレル相化合物,重いフェルミオンをもつ稀土類化合物やウラン系化合物であり、3年間の成果が続々と発表されつつあった。 ところが、本研究の最高目標である転移温度Tcが一挙に数倍に達する快挙があった。すなわち、スイス・IBMチューリッヒのBednorgとMullerがLa-Ba-Cu酸化物でTcが30Kを越えることを見出した。さらに東大 笛本らはLa-Sr-Cu酸化物のTcが40Kに達する報告を行なった。またY-Ba-Cu酸化物ではTcは100Kに達した。われわれ第2班の殆ど全員、武藤・深瀬・藤森・間瀬・石川・藤田・朝山らは直ちにこの研究に入った。すでに武藤・藤田・藤森は Tc〜100KのY-Ba-Cu酸化物について各種物性の測定に入っている。特に武藤は Tc〜90K △Tc<約2Kの物質について 転移の中点で定義した絶対零度での上部臨界磁場【H_(C2)】(0)は 90テスラである。これは現時点で世界で最高の上部臨界磁場であることを強調して置く。
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