研究課題/領域番号 |
61109001
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉田 尚 千葉大, 医学部, 教授 (90048950)
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研究分担者 |
嶋津 孝 愛媛大学, 医学部, 教授 (30090400)
井村 裕夫 京都大学, 医学部, 教授 (10025570)
八木 欽治 自治医科大学, 医学部, 教授 (70048974)
小川 紀雄 岡山大学, 医学部, 助教授 (90033208)
矢内原 昇 靜岡薬科大学, 薬学部, 教授 (80046250)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
21,200千円 (直接経費: 21,200千円)
1986年度: 21,200千円 (直接経費: 21,200千円)
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キーワード | 視床下部自律障害 / 圧受容体 / 神経ペプチド / 脳死 / バゾプレシン / 摂食中枢 / ガラニン / 脂肪肝 |
研究概要 |
視床下部自律系障害のメカニスムを明らかにすることを目的として、臨床像の解析、発症メカニスムの臨床的研究ならびに視床下部自律機能調節機構に関する研究を行った。臨床像の解析については進行性自律失調を有する症例を対象に圧受容体反射系の障害レベルにつき検討し、これらの患者において心血管系圧受容体を介する求心系の異常があることを明らかにした(高橋)。また、脳死あるいは重症な脳障害時には、視床下部下垂体系が障害されバゾプレシンが欠乏することを示した(井形)。視床下部神経回路網については外側視床下部(LH)からの線維連絡を研究し、LH後部と隆起部は多数の特徴的線維連絡を有し、後部LHが摂食中枢であることを明らかにした(宇尾野)。神経ペプチドに関する研究では、ガラニンの合成および測定系を開発し、ガラニンはインスリン放出抑制作用を有すること、中枢および末梢の神経に広く分布することを明らかにした(矢内原)。ガラニンの中枢作用についても検討し、脳室内投与が血漿プロラクチン値を増加させることを明らかにした(井 )。また、新らしく発見された神経ペプチド7B2について精製・拡体作製を行い中枢神経系内分布、各種疾患における血中濃度変動につき祥細に検討した(井林)。神経ペプチドcyclo-Hs+Proが肝に結合すること、結合の調節にソマトスタチンおよびテストステロンが関与することが明らかにされた(小川)。バゾプレシン分秘は肉体的ストレスにより増強されるが、情動ストレスにより抑制される(八木)。大村によるとK欠乏時には視床下部の骨格筋Na-Kポンプ活性抑制機構が作動し、筋細胞からKが放出される。また、ラット視床下部電気刺激が褐色脂肪組織血流増加・熱産生亢進をきたす(嶋津)。ラット視床下部破壊により脂肪肝が発症すること、交感神経α受容体を介する3VLDL分秘抑制機構があることが見出された(吉田)。
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