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地球内部に於ける物質移動と変化の研究総括

研究課題

研究課題/領域番号 61113008
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

丸茂 文幸  東京工大, 工業材料研究所, 教授 (10013492)

研究分担者 松井 義人  岡山大学, 地球内部研究センター, 教授 (20033128)
森本 信男  京都大学, 理学部, 教授 (10029829)
熊沢 峰夫  東京大学, 理学部, 教授 (60022571)
青木 謙一郎  東北大学, 理学部, 教授 (00004276)
砂川 一郎  東北大学, 理学部, 教授 (20004426)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1986年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
キーワードマントル / マグマの凝集 / 地殻下部物質 / 造岩系珪酸塩の相平衡 / 輝石 / オリビン / B相 / 結晶の核形成
研究概要

1.総活班会議を3回開催し、研究の進捗情況に関する情報の交換を行うとともに、研究の進め方について検討した。また、昭和62年2月2日から4日の3日間に亘り、仙台市戦災復興記念館に於て研究成果報告会を開き、情報の交換並びに討論を行った。出席者は 名であった。
2.主な研究成果は次の通りである。
(1)地震学的な400km不連続面に対応するマントル主成分系の10-15GPaにおける相変化の原因として、既に知られている数種の相転移の他に、オリビン+水が輝石+B相に変わる相変化を考慮する必要がある。
(2)上部マントルでの流動に伴うマグマの凝集に関する模擬実験の結果、サプダクション帯では、より効率的にマグマの凝集と上昇が起ると結論された。
(3)天然のマグマの組成と、超高圧下でのマグマと結晶の間の元素の分配実験から、マントルの化学組成の不均質性に関する知見が得られた。
(4)一の目潟火山に捕獲岩として存在する東北日本弧の地殻下部物質は、その徴量成分の含有量の特徴から、明らかに大陸、海洋底或いは海洋島起源のものと異り、島弧または陸弧のものである。
(5)珪酸塩系における結晶の核形成、成長および浴解機構に関するその場観察の結果、準安定核の形成、準安定相の成長、結晶の核形成・成長に対する拡散・対流の影響に関し、従来知られていなかった多くの知見を得た。
(6)約1200℃まで安定に観察できる高温透過型電子顕徴鏡の開発を行い、造岩鉱物について観察を行った結果、クリノエンスタタイトの高温相への転移がマルテンサイト型転移であることが明らかとなった。
(7)造岩系珪酸塩の相平衡に大きな影響を与えるCrは、珪酸塩融体中で6配位をとるのに対し、相平衡に余り影響を及ぼさないTiは可成りの部分が4配位で存在する。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] MURAYAMA,K.: Physics of the Earth and Planetary Interiors. 44. 293-303 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] KATO,T.: Journal of Geophysical Research. 91. 9351-9355 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] TATSUMI,Y.: Geophysical Research Letters. 13. 717-720 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] TORIUMI,M.: Physics of Earth and Planetary Interior. (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] KOUCHI,A.: Contribution to Mineralogy and Petrology. 93. 429-438 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] MORIMOTO,N.: Nature. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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