研究課題/領域番号 |
61116008
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
由良 隆 京大, ウイルス研究所, 教授 (20027311)
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研究分担者 |
饗場 弘二 筑波大学, 化学系, 助教授 (20025662)
宇野 功 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (60114401)
中田 篤男 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80029769)
小川 英行 大阪大学, 理学部, 教授 (70028207)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1986年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 熱ショック蛋白質 / SOSレギュロン / リン酸レギュロン / アデニル酸シクラーゼ / cAMP受容蛋白質 |
研究概要 |
1.熱ショック蛋白質の誘導合成の調節因子である大腸菌【σ^(32)】蛋白の欠失変異体およびその復帰変異体の分離・解析から、invivoでの【σ^(32)】の熱ショックプロモーターに対する特異性を確認した。一方、Fプラスミドの複製に必須の遺伝子repEの転写に【σ^(32)】が恐らく直接的に関与することを見出した(由良)。 2.SOSレギュロン発現の初期過程に相当する、RecAによるリプレッサー不活化反応の解析を行なった。φ80リプレッサーの特異性を利用して、リプレッサー切断反応では、1本鎖DNAとRecAの結合型が反応の鍵を握っていること、DNA崩壊によって生じると思われるdGpGやdApGがφ80リプレッサーのC末端側に作用して切断を大巾に促進することを明らかにした(小川)。 3.リン酸レギュロン遺伝子群のプロモーター領域には、ホスフェート・ボックスと名付けた相同性の高い塩基配列が存在する。この遺伝子群の転写を促進すると考えられるPhoBタンパクを分離精製し、それがホスフェート・ボックスを含む領域と結合することを明らかにし、さらに、in vitroの転写系に、このタンパクを加えるとin vivoと同様の転写が起こることを証明した(中田)。 4.酵母細胞におけるアデニル酸シクラーゼの構造遺伝子の機能領域の解析を行なった結果、この遺伝子産物のC末端側約400アミノ酸の部位に触媒機能があり、そのすぐ隣りの約300アミノ酸の部位にRAS遺伝子産物を介するシグナルを受ける機能調節領域が存在することを見いだした。(宇野)。 5.大腸菌CAMP受容タンパク質により特異的に認識されるDNA配列を化学合成した。この合成DNAをプラスミドに組み込むことにより、cAMPとcAMP受容タンパク質に依存して転写機能が抑制されたり、促進されたりする調節系の構築に成功した。(饗場)。
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