研究課題/領域番号 |
61119008
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
八木 国夫 名大, 医学部, その他 (00022749)
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研究分担者 |
直井 信 名古屋大学, 医学部, 助教授 (50022786)
村地 孝 京都大学, 医学部, 教授 (10089104)
砂本 順三 長崎大学, 工学部, 教授 (80037811)
井上 圭三 東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
野沢 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
1986年度: 17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
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キーワード | 酵素補充療法 / リポソーム / ニーマン・ピック病 / 化学修飾 / エンドサイトーシス / モノクローナル抗体 / 固定化酵素 / ホメオスタシス |
研究概要 |
1.八木班員は、酵素補充療法に用いる酵素の安定化と免疫原性抑制をはかる為に酵素の化学修飾方法についてL-アスパラギナーゼを用いて検討を行い、ポリエチレングリコールの活性化にp-ニトロフェニルクロロホルメートを用いた場合好成績が得られることを明らかにした。またニーマン・ヒック病の治療に用いる為に、ヒト胎盤よりスフィンゴミエリナーゼを精製し、SDS-PAGE上単一な標品を得た。2.直井班員は、β-D-ガラクトースで修飾したβ-ガラクトシダーゼが神経終末に特異的に結合することを示し、神経細胞への酵素補充の可能性を示唆した。3.村地班員は、固定化酵素を体外循環方式で用いてグルコースやアンモニアの除去を行い、広い意味での酵素療法としての有用性を示した。4.野沢班員は、肝細胞に特異性をもつガラクトース基含有リポソームのレクチンによる凝集を調べ、リポソームの膜流動性によるガラクトース残基の膜表面での配向が肝特異性を規定する因子の一つであること示唆した。5.砂本班員は、多糖で被覆したリポソームがモノクローナル抗体を結合させることにより特定の細胞に特異的に取り込まれること、およびリポソームをシアル酸で修飾した多糖で被覆することにより網内系細胞への取り込みが抑制されることを示した。6.保田班員は、モノクローナル抗体をアドリアマイシン包埋リポソームに結合させて動物実験を行い、この方法が酵素補充療法にも応用できる可能性を示した。7.井上班員は、リポソームに対する細胞のエンドサイトーシスを増強させるためにはホスファチジルセリンが重要であることを見いだすとともに、リポソームの安全性についても調べた。8.高井班員は、酵素補充療法に伴う生体ホメオスタシスの乱れとその矯正について検討する為に、血中フェニルアラニンとトリプトファンの酵素的除去により生ずる生体内アミノ酸パターンや中枢神経活動等の変化を調べた。
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