研究課題/領域番号 |
61120006
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
成田 一 阪大, 国立大学(その他), 講師 (90093442)
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研究分担者 |
隅田 英一郎 日本IBM, 東京基礎研究所, 副主任研究員
村田 忠男 九州工業大学, 工学部, 助教授 (80071653)
影山 太郎 大阪大学, 言語文化部, 助教授 (80068288)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 機械翻訳 / 前処理 / 言語処理 / 談話構造 / 構造変換 / 翻訳システム |
研究概要 |
機械翻訳システムの直接入力は、原文ではなく前処理された編集文である。前処理作業は、これまで個人の経験や勘などに依存してきたが、これに必要な統語的操作、意味的手続きを、原文と編集文そして翻訳文の対照研究を通じて、前処理規則群として設定し、自動編集プログラムとして翻訳機に組み込んで翻訳の能率を向上させることが当初の基本的な研究目標であった。 今年度はこの延長上で下記の研究を基礎的に行なった。 1.関連文法研究を整理、再機成し、前処理作業をできる限り規則化する。 2.主要な文法構造の翻訳能力をパソコン用、大型計算機用の翻訳ソフトで検証し、翻訳能力を評価すると共に、翻訳能力向上に必要な文法規則ならびに前処理規則を検討する。 3.言語形式全般に渡って、派生関係を持つ文を翻訳機に入力し出力言語形式との構造的な対応を検討する。これによって、最適な条件を備えた入力言語構造を決定し、原文をこの構造に変換する規則群を設定する。 4.談話レベルにおいて日本語特有の表現様式を英語の表現様式に直接対応するような文に変換する前処理規則群を設定する。 5.従来、機械翻訳の対象外となっていた(目標言語に対応構造を欠く)特定言語固有の文法構造を、翻訳可能な構造に変換する新しい概念の前処理規則群を設定する。 6.制限文法の設定を回避するシステムを前処理の観点を中心に構築する。 7.前処理を操作形式,機能,適用対象などに基づいて類別化し、これを前処理の下位部門として独立させる。 8.前処理操作の形式的特性、意味的な条件などを解明する。
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