研究課題/領域番号 |
61120010
|
研究種目 |
特定研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 都留文科大学 |
研究代表者 |
今井 隆 都留文大, 文学部, 助教授 (70151660)
|
研究分担者 |
小野 隆啓 京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (90373084)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 統率束縛理論 / 生成文法 / パラメター / 普遍文法 / 変形規則 / Xバー理論 / 生得的言語能力 / 句構造規則 |
研究概要 |
チョムスキー言語理論の枠組で、普遍文法の原理とパラメターの再評価、整備を目的とし、自然言語処理の高度化の基礎研究である。 1.句構造とパラメター 句構造規則を規定する必要がなくなり、Xバー理論でさまざまな言語間の多様性が、統一的に説明される。チョムスキーの最新理論(Barrier理論)の線に沿って、Xバー理論の充実と言語間の多様性に係わるパラメター[±階層的]の値が+か-かで樹形構造が、立体的になるか、そうでないかにより世界の言語が大きく大別され、各下位理論、諸原理等のモジュールが適用される場合の構造をみた。 2.移動変形とLF移動 統語部門で移動規則「範疇αを移動せよ」が適用されるが、LFにおいても同様の移動を適用する可能性に関する研究が最近多くあり、LF移動の重要性が指摘されている。特に数量詞限定名詞句の作用域決定に関する諸理論例えば、Mayの数量詞上昇、Aounの一般化束縛理論、PesetskyのPath Containmentがあるが、いずれも問題点があることがわかった。チョムスキーの障壁理論による分析も現在流動的であり問題は残るが、この理論を修正することにより、今まで、処理できなかったデータをも処理できるようになることがわかった。 3.今後の研究課題 本年度は、諸規則、原理、概念の再検討を行ない、句構造に係わる部分の研究を行なった。この成果を基に、語彙の統語的特性と句構造での中での役割を研究する。本年度で再検討した規則、原理、パラメター等の研究をさらに継続し、統語構造の中での語彙特性を自然言語処理との関係で研究する。
|