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日和見真菌の組織侵襲性におけるペシロトキシンとその誘導体の意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61124003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

新井 正  千葉大, 生物活性研究所, 教授 (30009419)

研究分担者 寺田 弘  徳島大学, 薬学部, 教授 (00035544)
福島 和貴  千葉大学, 生物活性研究所, 助手 (90114321)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードペシロトキシン / ロイシノスタチン / 脱共役活性 / エネルギー転移阻害活性 / 【F_0】【F_1】-ATPase / 直結液体クロマト質量分析計
研究概要

本年度当研究で得られた成果を以下に要約する。
1)Paecilomyces Lilacinusの代謝物として既にその構造を明らかにした主成分paecilotoxin(leucinostatin)A(【I】),B(【II】)について新たな微量成分paecilotoxin C(【III】),D(【IV】)の構造を明らかにした。本研究は高速液体クロマト(LC)と質量分析計を直結したいわゆる直結型LC-MSにより行なったものであるが、特にジェット部の改良によりLC/uv検出に匹敵する再構成イオンクロマトグラムが得られるまでになったことが成功の因をなした。LC-MSは混合物の構造解析に今後大いに活用されると思われる。
2)構造-活性の相関を研究するためpaecilotoxin関連ペプチドの合成を行なった。まずペプチド合成に先立ってpaecilotoxinの構成アミン,2S-N',N'-dimethyl-propane-1.2-diamine(DPD)をBoc-Alanineを出発原料とし4行程を経て合成した。次いでpaecilotoxinのC末端部のヘプタペプチドに相当するR-Aib-Leu-Leu-Aib-Aib-β・Ala-DPDを水溶性carbodimideを縮合剤に液相法により合成した。Rには炭素鎖の異なる脂肪酸、(パルミチン酸,カプロン酸等)を結合させた。得られたヘプタペプチドについては抗菌活性のほか、paecilotoxin特有の脱共役活性発現について調べたが、このペプチド鎖では活性発現は見られなかった。
3)paecilotoxinの脱共役作用の作用部位の研究ではラット肝ミトコンドリアを用いて行ない、【F_0】【F_1】-ATPaseの【F_0】部が作用部位であることを特定することができた。またpaecilotoxinと同様の脱共役活性を示すシアニン色素,tri-S-【C_4】(5)の同活性をpaecilotoxinが協同的に増強する興味ある知見も得られ今後のさらに詳細な作用メカニズムの解明に期待がもてる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] J.G.Stroh: J.Am.Chem.Soc.108. 858-859 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 福島和貴: 日本細菌学雑誌. 40. 334 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Mikami: Zbl.Bact.Hyg.A257. 275-283 (1984)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 新井正: "細菌学はここまで進んだ" 菜根出版, 11 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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