• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経伝達物質の化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61124004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

中嶋 暉躬  東大, 薬学部, 教授 (50012597)

研究分担者 山中 宏  東北大学, 薬学部, 教授 (40004551)
井村 裕夫  京都大学, 医学部, 教授 (10025570)
矢内原 昇  静岡薬科大学, 教授 (80046250)
宗像 英輔  筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (60072766)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1986年度: 12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
キーワード心房性Na利尿ペプチド / ANP4-28 / ANP5-28 / 塩基性ミエリン蛋白111-129 / トコサヘキサエン酸 / ICP / 【Lys^7】-ICP / タキキニンA,B / CCK-8 / ヘロデルミン / セロトニン誘導体
研究概要

脳神経組織中の新活性物質の検索として、脳中にも心房性Na利尿ペプチドが存在することがわかり、このペプチドがなんらかの神経作用を有することが示唆された。この脳ペプチドはANP4-28,ANP5-28であり、心房中の物より低分子であった。このことから脳では別のプロセシングの可能性があることがわかった(井村)。ブタ脊髄中から平滑筋収縮活性、血圧降下活性をもつペプチドを発見し、構造解析を行ったところ塩基性ミエリン蛋白111-129に対応するペプチドであった(宗像)。脳TCAホモゲナイズ後の沈澱物中に強い溶血活性が認められ、その本態を調べたところ、ドコサヘキサエン酸を脂肪酸部にもつプラズマローゲンのリゾ体であることを確認した(中嶋)。
化学合成による活性発現様式の解明としては、走化性ペプチド、ニューロキニンA,B,CCK-8等につき検討した。走化性ペプチドICPは顆粒球からの脱顆粒作用はないが、【Pro^7】→【Lys^7】に変換するとヘリックス性が高まると同時に脱顆粒活性を獲得した。その機序はPro→Lysにより脱結合性GTP含有蛋白に作用するようになり、その機能を高めることにより脱顆粒を起こすことを証明した(中嶋)。ニューロキニンA,Bについては【Gly^8】にAlaあるいはPro,Ser等を導入したものを合成しヘリックス含量と平滑筋収縮活性の相関を検討した(宗像)。
一方CCK-8の誘導体を各種合成し、脳および膵での受容体との結合を検討したところ、CCK-8に対する態度は脳と膵では異なることが示された(矢内原)。またヘロデルミンについては活性発現部位が1-27位に存在することを合成的に確かめた(矢内原)。ベンゼン環上に種々置換基を有するセロトニン誘導体を合成した(山中)。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Nakajima et al.: Biopolymers. 25. 115-121 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] A.Sugawara et al.: Hypertension. 8. 151-155 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] F.Osakada et al.: Eur.J.Pharmacology. 120. 201-208 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] H.Tanaka et al.: Chemistry letters. 1986. 391-394 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] M.Koike et al.: Peptide Chemistry. 1986. 63-68 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] S.Naruse et al.: Peptides. 7suppl.1. 237-240 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi