研究課題/領域番号 |
61125004
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
桜井 英樹 東北大, 理学部, 教授 (70025873)
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研究分担者 |
持田 邦夫 学習院大学, 理学部, 教授 (20118772)
永井 洋一郎 群馬大学, 工学部, 教授 (50008413)
伊藤 健児 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (60023149)
伊藤 嘉彦 京都大学, 工学部, 教授 (40026018)
安藤 亘 筑波大学, 化学系, 教授 (30008429)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1986年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
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キーワード | 有機金属 / サーモクロミズム / アンフォテリズム / 電子移動 / 有機合成 / 半導体 / MOCVD |
研究概要 |
特定研究「有機金属」第一班は、有機ケイ素化合物および典型有機金属化合物の機能と物性について研究する計画研究班である。第一年度の成果の概要について述べる。櫻井英樹(東北大・理)は極度にねじれたオレフィンであるテトラシリルエチレンを数種合成しその物性を明らかにした。特にt-ブチルジメチルシリル基を有する化合物は二重結合のねじれが50℃に達し、サーモクロミズムやアンフォテリズムなど興味深い物性を示した。安藤亘(筑波大)は立体的に込み合ったケトンおよびチオケトンを用い、シリレンやゲルミレンの捕捉に成功した。また、シラチオカルボニル、シラカルボニルイリドの存在についての知見を得た。伊藤健児(豊橋技科大)は典型有機金属化合物の電子移動による活性化、特にβ位に4族有機金属基を有する環状オキシムの酸化開裂とニトリルオキシド中間体の分子内環化付加、β-スタニルヒドラジンおよびβ-メタリルカルボン酸の酸化等による有用な有機合成反応を開発した。伊藤嘉彦(京大・工)は高配位有機ケイ素化合物の合成化学的利用として、分子内ヒドロシリル化を経る立体選択的ポリオールを合成し、またN置換ビス(シリル)イミンの新規合成法を見出した。柊元宏(東工大)は有機ケイ素化合物および有機金属化合物を原料とする半導体の気相成長の研究を行った。光MOCVDによるGaAsの選択的物性制御、ZnSe,Zns、またCuCa【S_2】のMOCVD成長につき検討した。永井洋一郎(群大)は高歪環状ポリシランを合成したが、特にパーシリルポリシランの物性について新しい知見を得た。持田邦夫(学習院大)はゲルマニウム原子を気相で生成させポリハロアルカン類や各種有機化合物との交互凝縮反応を研究した。 ここで得られた結果は初年度として一応の成果をあげ得たものと言える。なお、本年度7月と1月に公募研究による研究者を含め班会議を行い研究進捗状況、今後の計画等について討議した。
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